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ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

北浜の天の川

 

 

 

なにか面白い事があるんじゃないかと期待して、たまたま駅で見かけた「天の川伝説」という催しを見に出かけた。

 

天満駅から北浜駅の前を流れる川に青く光るボールを沢山浮かべ、それを天の川に見立てたもの。

 

とても綺麗。

んが、ホームページで見た上からのアングルの景色を頭に持って出かけてしまったからか、真正面から見ると少し青の量が寂しい。

 

 

 

この日のバイトに集まった若者達が、一期一会かは分からないけど、楽しそうに集合写真に収まる姿は良かった。

 

 

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暗い風景だったけど、確かにみんな自然に口角が上がっていた。

 

 

 

屋形船も和風洋風取り揃えて、三艘程浮かんでいた。

 

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たまたま前日に聞いていた落語の中に屋形船が登場していて、「屋形船はどんな人が乗ってるのか、つい中を覗きたくなる」と語られていたけど、確かに。

 

催しが終わり、ボートに乗りライフジャケットを装着した人が回収する光るボールは、水からあげられた途端に消灯していてとても不思議だった。 

 

 

 

 

今週も金曜日に到着。

今日はとにかく暑い1日。

喫茶店に涼を求めて人がごった返す。

カキ氷が飛ぶように売れ、手のひらだけが延々冷え切っていた。

 

ゴルフをやるおっちゃんは夏になると活気溢れた顔をしている。

 

 

 

よく喋る常連のご夫婦も今日はうなだれている。

いつものモカ2つにメロンソーダを同時に注文。

 

 

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2人が3つ、太宰治の「メリイクリスマス」という短編を思い出す。

好きなんだよあの話。

や、かなわねえ。

 

 

 


Vangelis - Chariots of Fire - Abrahams Theme

 

赤い朝

 

 

 

早朝の空が赤かった。

 

何事かと窓に手をかけたが、「いや、見たことがあるぞ」と思う。

 

ベランダに出ると赤い。やっぱり見たこともある。

 

 

 

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町も赤くなっていて妙に嬉しかった。

 

 

 

夏の夕方や、90年代の単館系映画でも、この色のシーンをよく見た気がする。

実際にこんな空を待って撮影したのかもと思うと、そうなんやぁって思うくらい。

静まり返っている中での赤い空は新鮮。

 

 

 

デカいカエルが猫に虐められていた。

 

 

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猫を追い払ってやろうとすると、カエルは逆に猫の方へジャンプを繰り返す。

しかし猫も、カエルがジャンプして来た所でちょっと後ずさるだけ。

いつか殺されるだろうと思い、通り掛かりの大きなお世話で猫を追い払う。

非常に好戦的な気の強いカエルだった。

カエルは追い払われた猫の方にまだジャンプを続ける。

どんな気持ちなんだろう。

デカいカエルの存在感は良いな。

 

 

 

赤ぇ。

 

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蒸し部屋

 

 

仕事から帰宅して玄関の電気を付けた瞬間、蛾がそこら中をバタバタ駆け回った。

とにかく蒸し暑かった。12時間前から汗だくだ。

理由の分からぬアピール激しい蛾を一旦無視して、換気扇と扇風機を付けに靴を脱いで奥へ上がる。

換気扇やらを付けるとそのまま、台所に置いてるキャンプ用の椅子にズッシと腰を下ろす。

霞んで見える蛾は「ここから出せこの野郎!」とでも言いたげに見える。

俺ぁ、知らんぞ。

 

 

 

お尻をちょうどいい所に落ち着かせると、続けて煙草に火をつける。

また玄関に目をやるとスポットライトの下で我が踊る。

コンビニや団地の駐車場みたいな、すなわち誘蛾灯付近の光景が繰り広げられている。

飛び回る蛾は有毒性の生き物でない事を知っているからか、家の中から眺める雨のようで、そこまで嫌な景色でもなかった。

バタバタ、バタバタ、鱗粉を撒き散らすように蛾は落ち着きなく、バタバタバタバタ。

やっぱり気になるな。

優雅、ひらひらの蝶と違って、せっかちな蛾は放し飼いには合わないみたいだ。

 

 

 

何処かに止まっては、寝床に入った後も落ち着かない犬猫のようにモゾモゾ、そしてまたバタバタ飛び回る蛾。

しばらくして良い所を見つけたのか落ち着いた。

 

 

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さて、どうしようか。

 

こいつはどこから入ってきて、いつからこの家の中にいるのだろう?

煙を吐き出しながらボンヤリ蛾を見つめて重い腰をあげる。

 

煙が上がってると昆虫というやつは妙にざわつくので、火を消して、蛾を見つめる。

人間だって突然そばに煙がモクモク湧き上がってきたらざわつくだろうから、動物のサガかもしれない。

 

 

 

靴箱に傘を沢山立てかけてあるのを見つけて、手に取りゆっくり広げる。

 

飛び回る蛾にゆっくり近づけると、今年1番の予想通り、蛾は傘に張り付いた。

 「そうだそうだ。人間もなかなか利口じゃねぇか」といった感じだろうか。

 

 

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傘に穴の空いている事など発見しながら、気を良くしてゆっくりと傘を少しずつ折りたたむ。

蒸し暑い部屋、慎重にゆっくりの作業は汗をジワと噴出させる。

 

 

ゆっくり、ゆっくり、蛾が驚かないスピードを考えて、傘が開いてしまわないように注意して、ゆっくり、ゆっくり。

 

 

ドアをそろそろ開けて、傘おばけくらいに折りたたんだ先端が、無理なく外に出せる程度の幅に片足で押さえておく。

この時、別の虫が闖入しないように気を配る事が何より大事だ。

ドア上部の隙間から蛾が張り付いている部分だけ、ニュッと外界へ挿し出す。ゆっくり。

2、3度バサバサ傘を揺すってやると蛾は何処かに消えていた。

 

 

 

ドアを閉めてやっと呼吸を再開する。

換気扇と扇風機の音だけがしている。

たまらずTシャツを脱ぐ。

吹き出した汗を脱ぐと同時にTシャツでぬぐい、風呂に入る前に、また煙草に火をつけて、キャンプ用の椅子が抜ける勢いで座ってしまった。

このまま1時間は椅子から立ち上がれそうにない。

 

 

 

帰宅と同時に家に入って来たのだろうか?

 

 

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Summer Is Her Name - Leon Ware

 

 

サイ ~ 艶やか吐息

サイ ~ 艶やか吐息

 

 

 

お楽しみ

 

 

それぞれの夜を勝手に想像する時間を持っている。

 

たまに、その夜を他人と共有することもあって、それはなんだか楽しい。

 

わー!っと叫ぶような楽しみ方もあれば、誰とも話していないのに、ジンワリ楽しいを感じる事もある。

 

 

 

 

阿倍野・流流にふじたゆかりさんとイワクニマユさんが2人で作り上げたライブを見に出かけた。

 

趣向の凝らされたライブを眺めながら私は1番後ろの席でのんびり笑って見ていた。

 

 

終わりでダラダラしてるとふじたさんから打ち上げに誘われて、流流の近所にある「SAWA」という茶粥屋さんへ。

 

 

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鶏肉を鉄板で焼いた物を酒で流し込みながら笑った。

 

イワクニさんがラジオ好きでそんな話も沢山した。

 

 

 

 

ヨースケ君のエスコートで深夜の工場地帯を上から見下ろす気分の良い橋の上に。

 

 

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体にまとわりつく湿気を風が撫でる。

気持ちいいと気持ち悪いを繰り返しながら、夏が本格的に近づいているのを日常の中で何度も感じている。

 

夏が終わると生活が激変する、かもしれないし、そんなに大した変化もないかもしれない。

今はただ楽しみが無数に待っていることを信じている。

 

 

 

 


Joe Thomas - Coco - 1976

 

 

 

Feelin's From Within

Feelin's From Within

 

 

 

 

ひろのぶさん

 

 

アメ村のスタンダードブックストアへ。

 

前田将多さんの著書刊行記念トーク会に出向いた。

 

でも目当てはゲストとして登場の田中泰延さんだったりする。

 

 

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田中さんは昨年末に長年勤めた電通を退職し、青年失業家と名乗って文章を書いている。

 

Twitterなどで田中さんの文章を読んでファンになった人はここ数年で多いと思う。

僕もそのクチ。

文章を読んで感じた通り、場を楽しい気持ちにさせる人だったし、鋭く周囲の事を見ている人だった。

 

ファンとしては「平成何年入社や」を生で聞けて大笑いだった。

良い先輩なんだろうなぁ。

燃え殻さんの本はどこに行っても手に入らなかった。

 

 

 

 

家に帰ると自分の屁の臭いを嗅いでは「くっせぇ!」と嘆き楽しんでいます。

もう少しで手に入ります。

 

 

 

颱風

 

 

夏らしくなってきた。蒸し暑さも本格的に。

代謝が良すぎる年中汗だるまこと私が、スモークです。

 

蒸し暑すぎる。

 

ここから一週間、酷暑日が続くらしい。

今日は一年振りの台風に見舞われた地元。そこまで台風らしい雰囲気にはならなかったが、閑古鳥がいつも以上にやかましく店は三時間早く閉店。

早く帰れるのは嬉しいけど、急に時間が出来たところで雨の中どこに行く気も、金もない。

 

 

 

 

今より少しだけ涼しかった某日、いつも遊んでいるメンバーで泉佐野方面にある海岸に行ってバーベキューをした。

 

この日は朝から関西国際空港の見学バスツアーに参加して、バスの中でほとんど寝てたり、帰りは蛍の大群を観察して山の中で感動したりした。

 

 

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ヨースケくんがAクラスと呼ばれる肉を買って来てくれて、焼肉奉行となり、みんなで旨い旨いと腹を満たした。

 

 

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音楽を流し、ギターを弾き、歌って過ごした。

 

 

 

そんなことを思い出して、ブログでも更新するかと思ったけれど、これ以上何も浮かんで来なかった。

寝ることもできず、なんとなく映画を見て、ラジオを聞いて、まだ眠れず、仕方なく、というのも変だけど、自転車に乗って深夜徘徊へ。

 

私は年に何度か自転車で深夜徘徊をする。

10代終わりから20代中頃はほぼ毎日意味もなく、深夜ママチャリにまたがって、車道の真ん中を走って嬉しがっていた。大抵最後はエロ本の自販機探しに落ち着き、結局見つからずにコンビニでエロ本を買ってウキウキ帰宅した。

 

実家に住んでいた頃は家族全員が嫌煙家で自宅内での喫煙は叶わず、外に出るのは煙草を吸いに行くのが1番の理由だった。

今ではパソコンをちょちょっと触れば、好きなだけ、好きな趣向のエロ動画を見まくれるし、煙草も換気扇の下に行く必要こそあれど、その日付けで肺がん宣告されるまで吸い続けることが出来る。書いてて怖いな。

 

 

今は当時と違い、深夜徘徊で得られた嬉しい気持ちは随分減った気がするけど、今日のような雨の日は傘をささずに濡れに行く事ができる。

雨の日にわざと傘をささない人は日本人には少ないと思う。当然自分も普段は傘をさして出歩く。というか、雨に濡れるのは嫌いだ。梅雨時期の雨はジメジメもプラスされて、代謝の良すぎる汗だるまにはこの世で指折りの嫌な事に分類される事だ。

しかし深夜徘徊時はよっぽどの理由がない限り傘を持たずに外に出て、降って来たら濡れる事にしている。別にそれで何が起こるわけでもないけど、わざと雨に濡れることは気分転換に近い作用をもたらしてくれる。

深夜徘徊の時はいつでも好きな時に帰る事が出来るし、ずぶ濡れになろうが、汗だるまになろうが、飽きたらすぐに帰りシャワーを浴びてリフレッシュできる。

何より、自分にとってわざと雨に濡れるのは気分が良い。

能動的に濡れに行ってるということと、すぐに帰れる距離というのが重要だ。

タイの離島に遊びに行った時、前が見えない雨量のスコールに叩かれて慣れない原付を運転しているのはひたすら辛かった。 

良い心持ちでシャワーくらいの雨に濡れて駐輪場に帰る頃には、Tシャツとズボンの前身頃だけが真っ黒になって、後ろ身頃が乾いている貧坊ちゃまみたいな姿になっている。

 

 

 

 

シャワーを楽しみにエレベーターに向かうと団地に住み着く野良猫と目があった。

こいつは夜になると駐輪場に停めてある自転車の、子供が座る後ろのシートで寝ている。

いつもなら熟睡してない限りすぐ逃げるのだが、ずぶ濡れで近づくと少し興味を持ったのか、警戒しながらこちらの様子を伺っている。

飼い犬は飼い主が悲しんでいると寄って来る習性があるっぽいが、野良猫も、人間が哀れな姿の時は少しだけ心が開くのかもしれない。

猫はすぐ自分に飽きて、最後はわざわざこちらにケツを向けてノビをして何処かへ。

 

 


Happy End - Taifuu

 

 

 

 

風街ろまん

風街ろまん

 

 

全国版 あの日のエロ本自販機探訪記

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