-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

「ロッキー」を見た

 

こんな良い映画だったのかと感動してます。

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ファイトマネーだけでは食べて行けず、ヤクザの下で取り立て屋として働きながら生計を立てる無名の3流ボクサーロッキー・バルボア。ひょんな事から世界チャンピオンのアポロ・クリードに試合を挑まれる。

 

例の「エイドリア〜ン!」ってところは号泣!

 

ラストに至るまでの説明、フリが非常に丁寧かつ感情移入しやすく、

構成や演技も見てて非常にのめり込んでいける作りでした。

 

ロッキーがアポロとの闘いのリングに上がる前から既に感動のピークが始まってる。

試合前、試合中、そして試合直後、ずっと泣けた。

特に、クライマックスでエンディングでもある試合直後は

「あ"〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!(号泣)」

って感じで泣いてました(笑) 

 

最後もダラダラせずに、スカッと終わる!

勝敗についてや、その後を語らない事で観客の頭に想像する余白が生まれる。

「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」でお馴染み淀川長治さんが生前

「最近の映画は説明が多くて良くない」と仰ってたと思うけど、

ロッキーの最後はまさに説明がないのもよかった。 

 (これには色々と諸説があるらしいけど結果的に、ということで・・)

 

 

「アメリカンニューシネマにとどめを刺した」と言われてるそうですが、

当初シルヴェスタ・スタローンはニューシネマ的な手法で暗いラストを撮るつもりだった。

しかし、その時の妻の一声でハッピーエンドのロッキーが誕生したんだとか。

 

この映画を作るまでにスタローンは50回以上のオーディションに落ち、

自身もヤクザの用心棒をしながら、職を転々として

路頭に迷いかけの困窮した生活をしていたという。

 

そんな時にテレビで見た「モハメド・アリVSチャック・ウェプナー」の試合に衝撃を受ける。

この闘いは世界チャンピオンVS無名の選手というロッキーと同じ構図で行われた。

さらに、戦いでは負けたものの善戦したウェプナーも、

スタローンそしてロッキーと同じような生活を強いられていた。

パズルが解けたようにスタローンは3日で脚本を書き上げ

売り込みを開始したという逸話があるそうです。

 

やはり自分の経験から出た言葉や演技は迫真なのだとわかる。

それぞれが生活する街の中で、誰もが等身大の不満と戦ってるのを知るような映画でした。

出演者全員、いい〜具合に華がなくて、そこもまた最高に良かった。

 

 

僕個人の感想で、生まれて初めてお笑いの功罪を考えることに。

基本的にエンターテイメントとして

"お笑い"というジャンルを崇拝に近いカタチで信頼してますが、

この映画は茶化したらあかん!・・事もないんやけど。

 

笑いに変えてきた事で後世に語り継がれる期間が伸びるとか、

良い部分もかなりあるので、罪には問いたくないんですが、


Rocky Legends Ending - YouTube

1:30辺りから流れるコレ ↑ は、

条件反射で面白い事が起きてる感じになってまうねんな〜。

 

90年代一世を風靡した「とんねるずの生でダラダラいかせて」という番組の企画内で

石橋貴明と元巨人の"負け犬サダ"こと定岡正二さんが

カーレースなんかで対決するんですが、いつも定岡さんが負けるのに、たまに勝つんですよ。

するとこの曲が流れて、「うわ、負け犬サダ勝ったやん!!」とか言うて、

嬉しそうな定岡さんと一緒に笑ってたので自然と口角が上がる・・(笑)

 

 

なんせ良い映画でした。

Amazonで900円くらいで買えちゃうんで、お時間ある方は是非。

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