-kemurikikaku-

ママチャリで駆けずり回る小っちゃいオッサンの日記

自伝の妙味

 

先日、ミュージシャンのクロエさんから「お笑い芸人」の素晴らしさについて

意気投合した時に薦められた、上岡龍太郎さんの自伝を読んでいる。

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本書は語りおろしになっており、上岡龍太郎ファンなら脳内再生ができるだろう。

持ちネタとしてテレビでよく仰ってた話も多く非常に読みやすいです。

 

元々読もうと思って、ずっとAmazonのカートに眠っていた本だったので

クロエさんに肩を押してもらう形でありがたく読んでいるのですが、面白いです^^

 

 

言うまでもなく、上岡龍太郎が好きだという事が大きいのですが、

僕はエッセイや自伝、自伝的小説という形態の読み物がとても好き。

以外と知られていないのですが、テレビやラジオと違って活字メディアには

結構むちゃくちゃな事をへっちゃらで書いてる人が多いのです。

 

たとえば、今読んでいる「上岡龍太郎かく語りき」の中にこんな一説がある。

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 (前略)それからクスリを自分で飲むのはやめまして、相手の女に飲ますようにしました。

飲んだらいかん。飲ますもんや。

 

これは、上岡氏が若かりし頃にしてたドラッグ体験談を語った章なんですが、

1960年代の日本はハイミナールという睡眠薬が処方箋なしに手に入った時代で

ハイミナールとは「ラリる」の語源になった、当時爆発的に流行ったドラッグの事。

現在は向精神薬指定されているので、この頃ほど簡単に手に入るものではない。

 

上岡氏は当時人気絶頂の「漫画トリオ」時代で、劇場の仕事が終わると

ナンパした女の子達を誘っては、仲間と一緒にハイミナールを飲んで

朝まで乱痴気騒ぎをしていた事をあっけらかんに記述している。

 

一時期、朝までラリってそのまま仕事に行くという生活を頻繁にしていた頃があり、

一度岐阜で行われる仕事に上岡さんだけが遅刻で穴を空けてしまう。

いとし・こいし師匠にその件をかなりきつく叱責された事で改心するんですが、

その結果が「今度から自分は飲まずに女にだけ飲まそう」という無茶苦茶ぶり(笑)

 

こういうテレビやラジオで言うと顰蹙を買うような事を活字にしてる人は結構居て、

そんなこぼれ話を細かく調べ上げて、お仕事をされてるのが

現在、各方面から引っ張りだこのプロ書評家にしてプロインタビュアーの吉田豪さん。

 

とは言え、別に犯罪をした事を書いてるわけでもないし、

オチとして、ギリギリの所を書いているのはさすが上岡師匠という感じです。

 

というか、芸人が真面目でどないすんねん、というのも正直思います。

芸事はしっかりやらないといけないのは当たり前としてね。

 

 

そんな事で、好きなタレントさんが本を出した時は読んでみるのをお勧めします。

本はテレビラジオと違って、本当に好きな人しか読まないので

「書く方も油断している」とは吉田豪さんの名言!

 

吉田さんや水道橋博士さんも大推薦のタレント本はチョメチョメこと

山城新伍さんの「おこりんぼ さびしんぼ」です^^

僕も読みましたが勝新太郎若山富三郎辺りが好きな人は必読です♪

絶版だった「おこりんぼ さびしんぼ」は吉田さんの一声で復活した事も記述しよう。

 

上岡龍太郎かく語りき―私の上方芸能史

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聞き出す力

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おこりんぼさびしんぼ (廣済堂文庫)

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