-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

「A.I.」を見た

 

個人的に見た事を後悔するくらい救いの無い、悲しい話だった。

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地球温暖化が進んで一部の海に近い土地が沈み、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに衣食住の資源を必要としないロボットが活躍する未来。その時代に人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットとして開発されたデイビッドは、彼を製作したロボット製造会社の社員、ヘンリーとその妻モニカの元へ試験的に送られる。夫妻には不治の病を持つ息子のマーティンが居たが、現在は冷凍保存で眠っていて目覚める保証はなく、実質的に子供がいないのと同じだった。

wikipediaには完全ネタバレも含む解説がなされているので、ご覧になった方はどうぞ!

A.I. - Wikipedia

 

 

スタンリー・キューブリック監督が70年代から構想を練っていた原作本の映画化。

しかし様々な理由からキューブリック監督は映画化実現は出来ずに死去。

生前スティーブン・スピルバーグに監督を頼んでいたが断られていたモノを

キューブリック監督死後、遺族の強い要望によりスピルバーグ監督が映画化。

実質20世紀が誇る、巨匠2人による最初で最後の映画に。 

 

 

お話の基本構造には「いつまでもあると思うな親と金」に近い道徳的なところが。

あとは「今享受している当たり前の生活の尊さ」とか。

生きながらいつも何かに甘ったれてる自分も発見できました。 

 

 

感情を持ち、愛する事を知っている新型子供ロボットのデイビッドは

想像絶する悲惨な目に遭いながらも、一心に母親の愛情にだけ向かっていく。

しかしその願いは全て打ち砕かれ、何も分からないデイビッドに現実が降り掛かる。

 

 

個人的に冒頭から涙無しには見れない、とにかく悲しいお話でした。。

こういう「抗えない不運に振り回される弱者」が主人公のお話って凹みます。。

ジャンルはSFですが、延長線上にある世界の未来を考えるとそこにはリアリズムも感じました。

 


JAM / THE YELLOW MONKEY - YouTube

ザ・イエローモンキーの「JAM」という曲の中に

「僕は何を思えば良いのだろう?」という歌詞があるんですが、

本当にどう思えばいいんだろう?と思わされた心苦しい展開。

 

 

中途半端な年齢のせいなのか、最近こういう救いの無いのが駄目です。

いずれ来る死や、決別に対する過度な恐れが昔からある方なんですが、

ネバーエンディングストーリーは人類の夢であり、希望の敗北、希望の絶望だ!

死にたくないし、死んでほしくない。

だから、今を生きて、今を大事にできる、という理屈はわかるんですが。

どうも怖くなってしまう・・

 

 

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