ノンビリと週末
脳内のアイデアも、根気ちゃんも、スッカリ枯渇。
こりゃいっちょノンビリしますかってんで、曲作りを一旦停止。
ちょうど先日の「ほぼ日刊イトイ新聞」で「趣味の『たのしみ』には『早いほどいい』はない」と書かれてあり、ウッカリ楽しみながらやる事を忘れていたのが思い出された。
という、テイの良い言い訳に納得しつつ、屁をかましてこます。
「先は長い、深い」を今一度念頭に、元気にいこう。
オーナーに貰った店の畑の玉ねぎを使って久々にカレーを作る。
いつもは肉を入れずに作ってるのだけど、鶏肉なんかも使ってみる。
昔、映画やドラマにもなっていた「のだめカンタービレ」というクラシック音楽の漫画の中で、「いい音楽を作るには生活してる所が綺麗じゃないと」みたいな事が書かれてあった。
ゴミ屋敷化した部屋で暮らす天才の主人公「のだめ」は、部屋を片付けて貰いスランプを脱したりしていたのがとても印象的で、掃除が嫌いな自分も思い出したように隅々まで掃除したりする。
これは願掛けに似ているけど、掃除して家の中に風を通すと理屈ぬきに気持ち良い。
「ぬき」が変換できない。
ぬが段々「ね」に見えてきた。
「ぬ」って普段ひらがなで見ないな。
部屋を綺麗にしたら100円ショップに新しい生活用品などを買い求めに出かける。
生活用品も約1年使って疲弊したものが多くなってきたのでリフレッシュ。
雨も上がり、いい天気、いい気候。
木にはオナニーと書かれてある。
センスの無い落書きを見ると、本当にソレがやりたいかどうかが大事だなと己をかえりみれる。
バンクシーなんかに代表される、残されるモノや、一部から賞賛をおくられるモノはそこに大きな違いがあると思うんだよ。
帰宅後、生活用品を開封したりしながらカレーを温め直して食べる。
綺麗になった部屋で人間らしい暮らしをしてる気になって嬉しい。
旨いやん。
日は昇り、また落ちていく。
ちゃんと生きてる人は偉いし、それが気持ちいいのを知ってるんだろうなと、朝起きて夜寝る生活の尊さを戦後のような心持ちで噛みしめてみた。
うまかった。(第1部・完)