-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

年を忘れるのは何故だ

 

 

私は普段あまり人と交流を持つタイプでは無く、暇さえあれば家の換気扇の下で不健康な煙草に体内を汚している。

 

交流を持たない云々は、山内マリコさんの小説「ここは退屈迎えに来て」でつまびらかにされた地方都市の持つ気配や雰囲気と共鳴している。

 

ここは大阪だけど、近所の写真だけを見せられたら、地方都市の名前を挙げる人が圧倒的多数になるだろう、山や田んぼや空き地もある、適当に便利な田舎だ。

 

当たりも外れも少ない適当な遊び場所が都会への壁となって、残留を促しているような、ありふれた景色が広がっている。

 

 

 

それとは関係ないけど、今年下半期からは所定位置を離れて、なるたけ人と接する機会を多く持つことに心を砕いていた。

 

 

 

最後の締めくくりは「やっぱり忘年会でしょう」と張り切って、シチューを作ったり、近くのパン屋でバゲットと名前を変えたフランスパンを一本誂えたり、佐賀県から日本酒を取り寄せ、みかんを愛媛県から取り寄せたりした。

 

お世話になった皆さんを心から歓待、饗応しようと、善意の気持ちでもって今大流行中のオモテナシをした。

 

 

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ボードゲームに興じ、プレゼント交換を楽しんだり、とても良い時間が、良い音楽と共に流れ続ける。

 

酔いがまわる。

 

こうやって人と接することで、友達とテーブルを囲みご飯を食べて笑いあい、時に遠慮したりして「素晴らしき哉、人生」、「我らが人生最良の日」といった按配が形成されていく。 

 

 

 

 

気が付くとうんこを漏らしていた。

 

屁だと思って出したらパターン。

 

 

呑み慣れないどころか、体質が拒否反応を示している飲酒がいけなかったのだろうか。

 

さっきこいた屁が妙に臭かったことを便座に座って思い出していた。

 

グロングロンに酔っ払い、半目で脱糞の憂き目に。

 

トイレから出てすぐ、流行の謝罪会見を開いた。

 

 

 

 

皆から各種罵声を浴び、うんこ漏らしや、脱糞野郎など不名誉なアダ名をつけられる始末。

 

誰が脱糞野郎やねん!?

 

俺か。

 

町田町蔵のように雄々しくありたいと願っていた人生は、気付けば30も過ぎた頃に脱糞塗れの、文字通り汚名に成り下がっていた。ヨヨ。

 

 

 

 

パンツを履き替えた後も宴は続き、ヨースケ君と浩一さんの持って来てくれた人生ゲーム、ゴキブリポーカー等で盛り上がる。

 

人生ゲームのマス目だったらきっと「うんこを漏らして$10000」は支払わされていたであろう。

 

最終的に「魔法使い」という詐欺師みたいな役職に終幕。

 

「素晴らしき哉、人生」と言うには程遠い末路を辿ったのであった。

 

 

 

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ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

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人生ゲーム

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Drei Magier ごきぶりポーカー

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