-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

又兵衛桜

 

 

 

4月のある晴れた日に、奈良県に咲いている「又兵衛桜」を拝みに出かけた。

 

 

f:id:kemurikikakuku:20170430170112j:plain

 

 

枝垂れた桜はとても立派ながら、周りを彩る花に囲まれて、どこか遠慮がちな印象を与えた。

 

遠慮がちながら、確かな存在感。

 

 

 

「幽玄ってこういう事かもしれない」と浩一さんが言った。

 

ネットで幽玄を検索すると簡潔にこうある。

 

 

ゆうげん
【幽玄】
 
  1. 《名ノナ》
    奥深くて、はかり知れないこと。趣が深く味わいが尽きないこと。

 

 

確かに、そういう雰囲気を纏った大木。

 

 

 

 

さておき記念撮影。

 

 

 

f:id:kemurikikakuku:20170430170122j:plain

 

 

ブラブラのふらっふらでリラックス。

 

 

 

 

30分ほど車を走らせて到着した森の中、湖に浮かんだ手漕ぎボートに初乗り。

 

船着き場のおっちゃんがやたらフランクに教えてくれる船の漕ぎ方に苦笑しながら、当てのない30分の航海、航湖へ。

 

 

 

ボートは、漕ぐのに慣れて余裕をこいてると、ほんの少し休んだだけで、みるみる風向き通り流されていった。

 

流される勢いはかなりのスピードで、少し話をしてるだけで驚く距離を流されている。

 

 

 

 

櫂を交代した時、森を眺めて浩一さんは「迷い込んだ感じがするな」と言った。

 

大きな森に囲まれた異様な雰囲気の中で、小さな人間同士、漏れる言葉は漏れたような言葉ばかり。

 

必然なのか偶然なのか、どちらかは分からないけど、五里霧中、なんとか希望を持ってそれぞれのボートは流されながら進んでいるのかもしれない。

 

 

 

 

とか、大層な事は思いつけば幾らでも。

 

 

 

f:id:kemurikikakuku:20170430170133j:plain

 

 

友達の顔を見れば瞬間のため息は回避することができる。

 

個人的に手漕ぎボートといえば、漫画「ドラえもん」の中で、のび太くんと静香ちゃんの見ていた世界。

 

やっと体感できてすっかり満足した。

 

 

 

 

 

 

最近集まると疲れるまで遊んで帰る我々が最後に向かったのはスポッチャ。

 

 

f:id:kemurikikakuku:20170430170143j:plain

 

次の日の筋肉痛を覚悟してそれぞれガチャガチャになるまで遊んだ。

 

 

 

 

 

現実はともかく、格好付けたセンチメンタルからの卒業。