岐阜までひとっ飛び
10月末にいつもの連中と岐阜県へ音楽合宿に行く段取りが進んでいる。
合宿と称したパリピの戯れでは無く、スタジオやホール設備がある場所を陣取った結構マジな陰キャの祝宴だ。
無理に悪く言う必要もないんだけど、たくさんの楽しみを用意しているのでモチベーションの向上は確約済みなのである。
合宿場所の「昭和音楽村」までGoogle MAP曰く175㌖。
高速を使えば車でおよそ2時間15分の道のりとある。
嘘やん。
岐阜やろ?
京都とかの距離やんか。
調べてみると来月アルバムをドロップするラッパー山本びんたさんのお膝元、滋賀県よりの岐阜。
てっきり500kmくらいの道のりかと思っていた私は既に合宿までの道のりで聞く予定のプレイリストをCD21枚分作っていた。
まぁ、ええか。
プレイリストにいろんな曲をぶち込んでCD−Rに焼き付け、人に押し付ける良い趣味を持っている私は鼻つまみ者として日夜この愉悦に勤しんでいる。これはカセットテープ、MDの時代から連綿と続くお気に入りの趣味で、隙あらば仲良くなった人に渡して歩いている。
いつもみんなとどこかに行くときは必ずCDを作る。
ジャンルや内容はその時々に決まるのだけど、根底にあるテーマは「安心させない」だ。
「聴きやすい」や「一貫したテーマ」のある物は上手な人がたくさんいる。
人の気も知らないで未だに天邪鬼を楽しんでいる私は突然ギョッとするような選曲をしたくなる。
時にはずっと「なんでこの曲の次がこれ!?」をやり続けたい。
一応、自分の中では筋を通しているのだが、この趣味に関しては聞き手がどう思うかはあまり考えていない。
やり過ぎたCD−Rを受け取った人は聞くのが疲れるだろう。
1回全曲通して聞くのを断念した人も中にはいるかもしれない。
MDをかけっぱなしにして寝ていた友人から「悪夢を見た」とメールが来たこともある。
残念なことにそういう反応が嬉しいクソったれなんだ。
今回のCDは音楽合宿ということで、自分でも予想がつかない内容にしたいと思っていたのでiTunesを全曲ランダム再生にして、無作為に選んだ曲を並べ替えて様々な種類のCDを作成している。
大変、愉しい。
10年以上ぶりに腰を据えて聞く黒夢。人時のベースが突然流れてテンションが上がる。
当時のヴィジュアル系ブームに敬意を評した言い方をすると、上がりマクリスティー。
良い曲はいつ聴いても良い、キダタロー先生言う所の「うまいもんはうまい」はやはり真理だ。
時を経た回帰として、「やっぱヤバいもんはヤバいんやな」を再確認できる作業としても良い作用をしている。
今聞くと、深く曲を味わえる事があるのも嬉しい趣味だ。
その逆もあったりして、その時その時の自分を知れるのも面白いんやワレぇ。