-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

日曜日の香り

 

 少し前に閉店する事を知ったスーパー「ライフ」を眺めに。当日は雨で、わざわざ行くのもと思い出向かなかったのだけど、取り壊されたりする前に一度拝むだけ拝みに。

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なにってこともないんだけど。

自分が引っ越してきた小学生の頃、近隣の小中学生が溜まりに溜まって遊んでいた場所だった。ライフの目の前にある薄暗くジメジメした自転車屋さんに備え付けられた数台のカプコンSNKを始めとするアーケード機が日々フル回転していて、当時あそこの店主は大儲けしたに違いない。7個百円くらいのたこ焼き屋台が毎日出ていた。ライフの斜向かいには愛想がゼロの爺さん婆さんがやってる駄菓子屋にここらの子供は全員通っていたし、安くて美味しいたこ焼きも大人気だった。しかしゲームコーナーにヤンキーが溜まり始めてから苦情が出るようになり、まず自転車屋からゲーム筐体がなくなった。次いでたこ焼き屋台が消えて、自分が大学生くらいの頃、ある日駄菓子屋のシャッターがおりていた。挙句、駄菓子屋の前にあった子供が遊ぶアニマルライドなどが置かれたちょっとしたスペースも撤去されて、ずいぶん殺風景になったなぁと感じた事を覚えている。変わらずライフには買い物に来ていたが、町の高齢化が進み、近所にたくさんスーパーができたこともあって今回の閉店に至ったのだろう。いつもそうだけど、まさか無くなるとは思わなかった。

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地面の色が違うレンガの部分に人工芝を敷いた小さな広場が設けられていた。

お好み焼きなど他店舗もシャッターを下ろしてすっかりシャッターだらけに。 実家から別のスーパーは遠く、母親はこれから生協で買い物を頼むと言っていた。

 

 

閉店したライフを写真に収めたついでに実家に寄って犬を触るなどする。すぐに帰るつもりが、ふと部屋のクローゼットに入ってる昔の服が気になり、十代の頃から履いていたデニムを見つけてテンションが上がる。気を良くして幾つか服を持ち帰ることに。こんな服あったなぁの中に、ジャズレーベル、プレスティッジの懸賞で当選したTシャツを発見。アメリカから送られてきたTシャツはXXLくらいのサイズで、当時はデカい服に興味がなかった為お蔵入りになっていたが、去年あたりデカいTシャツにも手を出していたので持ち帰ることに。プレスティッジはマイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンの代表作を発表したレーベル。ジャズのCDばかり買っていた時期、運試しに投稿したものが当たった。懸賞付きのCDと一緒にマッコイ・タイナーの「fly with the wind」を買ったのを覚えている。洗濯してTシャツを干した頃、そのマッコイ・タイナーが81歳で亡くなったことがタイムラインに流れてきて驚いた。虫の知らせというやつだろうか。すごい偶然だ。今年は着ていこう。合掌

 


McCoy Tyner - Fly With the Wind - [Fly With the Wind] 1976

「こんなジャズもあるんだ」と気持ちよくなったのを覚えている。調べるとどうやらこのアルバムはプレスティッジではないらしい。一緒に買ったジャズのCDがなんだったのか思い出せないけど、あのTシャツはこの曲とセットの思い出になっている。

早くも夏が待ち遠しい。うっしゃ。今日も最高の1日になるで! 

amass.jp

 

今週のお題「出会いと別れの季節」 

 

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フライ・ウィズ・ザ・ウインド

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Fly With the Wind

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