-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

ロックンロールアイスの実

 

もう8月が終わるんやてね。

全然遊んでへんのやけど。

 

面白格好いい。

1番新しい「アイズワイドシャット」が99年の作品で、どれも20年以上前の映画だがキューブリックの世界が放ち続ける煌びやかで鮮烈なイメージは衰えることがない。世界観をかなり正確に再現したGUCCIのCMが話題だ。

イメージとしてキューブリック映画に使用されるセットや小物はパンチの効いた物が多い。それが映画のための小物であることを自ら主張するような大胆さがある。とはいえGUCCIのCMなので、パンチの効いた視覚効果をモデルと服も存分に見せつけている。「シャイニング」「2001年」など”映え”まくるセットに負けないキメ立ちのモデルも特異な存在感に満ちており、最低限の調和をしながらパキッと画面から浮いているのが面白い。

 

 

電話に弾丸が打ち込まれたような穴が空いた。

若い頃、手汗ビショビショ丸だった私の手は昨今砂漠のように乾いている。乾きすぎて時折ひび割れを起こすほどで、手から滑ったiPhoneの画面を机の角にガンッと押しつける格好になって、フィルムに弾丸のような穴とひび割れを作成するに至る。なんにも貼ってないと画面に穴が空いていたのだろうか。至急Amazonでフィルムを発注。淡々と張り替えを済ませて淀川花火大会に向かった。

 

 

YouTubeに15秒後にスキップ可能なCMが現れ始めている。最初からスキップできない動画よりムカつくけど、その15秒に込められてるものをじっくりと観察するようになった気がする。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!

 

とはいえ歩いてきた道のり

 

これからも続く。

ちょこちょこと遠方へ行たり来たり。

 

2014年ジョン・ファブロー監督作品「シェフ 三つ星フードトラック始めました」を見た。

 

安心安全な映画だった。おいしそうな料理をどんどん盛り付けるシーンから始まり、うまそうな料理に食らいつく音を派手に入れる。腕の立つ料理人が啖呵をきって店を出る。美人でスタイル抜群の元妻は離婚後もとても理解があり、やさしく彼と子供を見守っている。あははと笑って後腐れのないエンターテイメント。

 

 

休みがポコポコできたので普段は足を向けない遠くに車で行ったりする。楽すい。お墓参りも今年は1番乗りで済ませ、あとはどのタイミングで海に行くのかそれだけが関心事となる。今年は琵琶湖に行くのもありだな〜なんてやってたのだけど雨、雨、雨。ほんまか?ド勘繰りするほど近畿地方全域に雨予報をだしてやがる。アホらしもない。「なめんなバカ」とお外へ飛び出し、高速に飛び乗るが早いかハンドルをグルグルまわしてあっという間に伊勢神宮

小雨!

 

重厚なエピソードがないとおかしい橋。

伊勢参りは江戸時代にスーパーブームとなり、全国から「一生に一度はお伊勢さんへ」と人が詰めかけた。周辺には歴史上のビッグネーム達の分かりやすい伝説がたくさんあり、この橋にも実は隠しアイテムがあるなどエンタメ要素爆裂のジンジャーでした。

 

「しばくぞ!」と口をつく出来事も起きつつ傘をさすまでもない曇天。暑くもなく早朝の風を清濁みんなで浴びた。内宮・別宮・外宮(ないくう・べつぐう・げくう)と前日の詰め込み教育の賜物たるお伊勢参りの手順をこなして進む。海外の人たちもこういうしきたりを守るのだろうか。日本人はこういう順番やルールを提示して欲しがる傾向にある気がする。お前もその傾向にある。

なにはともあれリラックスして笑いました。

 

残念ながら時間が早すぎて関西圏の子供達にはお馴染み「夫婦岩」を拝むことは叶わなかった。本来(?)は夫婦岩を望む「二見興玉(ふたみおきたま)神社」からお詣りするという方もおられたので、次回晴れた秋にお伊勢参りを企みつつその日まで楽しみをパス。

 

内宮と外宮の間に訪れることを推奨されていた猿田彦神社で大吉を引いておく。

芸能関係者の参拝が多い芸術の神様ということ。私は芸術の神様に愛されっぱなしです。いつもありがとうございます。

 

かわいい。

若冲が描いてそうな立派な鶏が雨から避難していた。

 

 

猿田彦珈琲もこの辺にあったのだろうか。はじめての伊勢神宮のような気がする。小学校の修学旅行で夫婦岩を見てるのに、お伊勢参りをしてないというのも考えにくいが、はじめて来たような気がする。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!

 

 

 

昨日のことのように

 

iPhoneTwitterのタイムラインを更新する時の効果音が変わっていた。

スーパーファミコンのゲームを思い出すノスタルジーな音が好き。

自分が過去に想像していた未来が現在に追いつかれた気がした。

映画以外の楽しみをみいだすべく、ウロウロして自由に世界を楽しむ日々。暑いけど生きてる感じは数倍あり。

 

世の中がゆっくり寝返りをうつ様子をリアルタイムで眺めている。僕の中には不安と、それより大きな未知への探究心が膨れ上がっている。不安と期待が入り混じる気持ちは複雑な鼓動を刺激してくる。好奇心への刺激はショック療法で健康法。

YouTubeでマスク着用義務の緩和を伝える厚労省のCMを見たけど、外に来ると炎天下でもみんなしてるね。またコロナが増えてるから?若者のマスク率は昼夜問わずほぼ100%だった。

 

やっと!やっとの神戸からこっち、刺激入れっぱなしぱなし。

失われた時間とモトコー。

大量のコンバースでお馴染み柿本商店を筆頭に、次々店舗を移動させもぬけの殻どうぜんの「モトコー」こと元町高架通商店街。電車が通過すると棚が揺れ、轟音が響く店内。トンネル状になった通路にはかつて無数の店舗がひしめいていた。威厳を放つ革のブーツやインディアンジュエリー屋、座った店主の姿が見えないほどCDが積み上げられた店の隣には、何を主体にしてるのかよくわからない怪しげな店があったり楽しい場所だった。画像のポスターによればJRとの契約が解消されたことで一帯が手放されたようだ。2023年には工事を開始、24年に新たな商業施設を建てることが決まっているとのこと。モトコーも無くなりますか。

 

「時代変わっとんぞー」の気持ち。

なんとなく吸い込まれた雑居ビル。かわいい古着屋さんやマカロンが並ぶカフェがあった。

街行く若者の顔は完全に変化した。たまに見る親の顔は元気そうだが諸行無常だ。

 

茶店ブーム。

ベロと腹にばかり素晴らしい刺激を与えている気がする。新しい体験ができること自体が大きな喜びだ。

 

TOKYO SPEAKEASYが溜まっていたのでいくつか聞いた。毎度書いてしまうが面白い組み合わせの対談ばかり。この放送のおかげで知れた人も多い。

映るもの、触ったもの、食べたものたくさん。過ごした時間が断片でインプットされていく。

 

ダイエットしてるからおいしいものは3億倍おいしい。

おいしいものを食べる喜びが最近「寝る」より勝っているようだ。60キロの欲求が常に脈打ち鼻を効かせている。

 

フィット感があるのに居心地が悪い、不思議と癖になる感覚こそ対話。店に立つのは決まってお兄さんとお姉さんのはずだったが、いまはほとんど姿が見えず、子供が店番を任されている。あの人たちはどこに行ってしまったのだろうか。

 

今日も最高の1日でした。

明日はもっと最高の1日になるで!

 

Don’t be so hard on yourself

 

およそ1年ぶりに脚トレを再開・・!

覚悟していた筋肉痛は3日間に渡ってちゃんと激イタ。布団から起き上がるとき、トイレや椅子に座ること、立ち上がるたびに「いたたた・・」と翁ボイスをウィスパーする羽目に。

 

2022年アンガス・マクレーン監督作品「バズ・ライトイヤー」を見てきた。

 

「無限の彼方へ!さぁ行くぞ!」でお馴染み、トイストーリーの主要キャラクターのひとりバズ・ライトイヤーの物語。トイストーリーでアンディがバズのおもちゃを欲しがる理由となった映画が今作という位置付けになる。

 

トイストーリーは、1(うろ覚え)と4を見ている。こないだ3がテレビでやってたそうだが見逃した。 そんな俺でも「完璧やなぁ」となんの心配もなく気づけば無限の彼方へ。毎度のことながらピクサークオリティに舌を巻く。この映画を見たら「バズのおもちゃが欲しい!」ってなるよ。劇場販売のグッズへの訴求力が半端じゃないところまでセットで流石。トライ&エラーを繰り返すバズの姿は子供たちのお手本として申し分なく、おっさんの士気も上げてくれるモチベーションアップ映画。

 

さらにグッズが売れることが予想されるソックスという「猫型ロボット」がめちゃくちゃ可愛い。「猫型ロボット」と言い切っているがドラえもんとは違い、完全な猫型だがなんらかの要素は入っていそう。他にも「ターミネーター」や「2001年宇宙の旅」などSF名画を想起する場面、キャラクターの見た目などが分かりやすく表現されていて、いろんな世代に対する仕掛けがスクリーンへ誘い込む。ソックスはかまいたちの山内さんが声優をされてて、エンドロールを見るまで全く分からなかった。ソックスが本当に可愛いキャラなので、山内さんの顔が浮かぶと「山内さんかぁ・・」と正直思ってしまった。それはすいません。

 

ピクサー映画といえば映像技術の向上が楽しみだが今回も気持ちいいシーンが続く。個人的にはバズが敵に引きずられ銃を取り損ない、かする程度に触れた銃が少し浮くシーンのリアルさにウットリした。また初めてソックスが登場するシーンでの毛並みの質感、ソックスを固定して梱包していた緩衝材からスポッと抜ける瞬間もかなりこだわりを感じた。

 

最近ディズニープラスでウータン・クランセックス・ピストルズの伝記ドラマが放映開始。他のサブスクに来るのを待ち望んでいたが、とうとうディズニープラスに入会しない理由がなくなった。他にもビートルズゲットバックセッション、スターウォーズ、マーベル、トイストーリー2、3以下、膨大なディズニー映画を見られるので結果オーライ過ぎるんだけど、サブスクが管理できないほど増えないように慎重な俺だ。

 


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トイストーリー4でダッキーとバニーを演じたチョコレートプラネットのお2人もハマってたなぁ。

 

「バズの声は所さんじゃないんや」とは思ったけどこれはこれでよし。アニメの声と、声が出るおもちゃはちょっと声が潰れたりして違う、みたいな表現で声優を変えてるのか?などと無駄に詮索する。筋肉痛がマシになった3日目から上半身も再開。3日も開けたら身体が硬くなってるのが分かる。ストレッチ大事。脚トレに向かう姿勢はもっと大事。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!

 

 

開けなかった宝箱

 

夏の風が吹いている。

安心、安全に生きている喜びに感謝した。

 

2018年ウェイン・ロバーツ監督作品「グッバイ、リチャード!」を見たっす。

 

余命半年を宣告された大学教授のリチャード。彼は人生の幕引きの仕方を自分で決めることになり、残りの人生を好きに生きることにした。

 

冷めた言い方をするとこの手の映画はいくつかのスピーチに集約されていく。今作も生徒の前と、同僚の前で1度ずつそれがあって、映画の伝えたいことはそこに全て詰まっている。これから死にゆく人の言葉ほど重たいものはなく、見てる誰しもが同じ最後を迎える生き物として、それは身につまされること請け合いだ。

リチャードは何者の制約も受けつけず、とことん自由に生きることで手応えを感じ、人生を謳歌し始める。これまでやってこなかったことを、なんだって出来た自分を少し後悔してるようにも、達観してるようにも見える。

 

我々は最も大切な義務に背を向けてきた。豊かな人生を送るという義務だ。生き方は自分次第なのに。人生をその手に掴つかめ。死を身近な友とするんだ。それでこそ我々は、残り少ない人生を一瞬でも楽しむことができる。そして最も大事なのは善く生きること。善く死ねるように。

 

運命を受け入れる主人公のキャラクターも重要で、リチャードは一介の生徒にはぶっ飛んだ笑える教授になっていくし、親友は彼が心配でたまらない。前半は破天荒な教授の学園モノで、後半が人生の後始末をしていく男の話となる。これまでも映画の中で見たことのある、このいかにもな内容が退屈に思えているうちに、2度と巡ってこないチャンスをつかみ取り、一瞬一瞬を大事に生きる時だ。

 

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演じたジョニー・デップは2018年4月、妻からDVを理由に訴えられており、「ファンタスティック・ビースト」の敵役も降りることになった。先日ジョニー・デップの完全勝利で決着したが、妻は評決破棄を求めているという。

 

今年も七夕ちゃん。毎年恒例の雨模様だが、今年はどうやら晴れそうだ。短くない人生の中で晴れている七夕を数回経験したことがあるように思うが、久しぶりに会う織姫と彦星はどんな過ごし方をするんだろうか。2人が日本人なら、やりたいことが多すぎて予定がパンクしないように余裕を持ってゆったり過ごしてほしい。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!

 

 

腰振る願い

 

身の浄化にお神社へ。

茅の輪くぐりにありつけた。無病息災を祈念して、ありがとうございました。

 

2000年新藤兼人監督作品「三文役者」を見た

 

バイプレイヤー殿山泰司(とのやまたいじ)の伝記映画。平成元年に73歳で亡くなるまで、巨匠の作品から児童教育映画、ロマンポルノに至るまで「お呼びがかかればどこへでも」をモットーに三文役者を自称し300本の映画に出演。当時では珍しく、事務所に所属しないフリーの役者として五社協定に縛られない八面六臂の活躍をした。

 

久しぶりに俳優・竹中直人を堪能。竹中さんのコメディアン時代を知らない世代だが、サロンパスのCMなどでコミカルなオッサンなのはよく知っていた。古くは「豊臣秀吉」の大河ドラマではじめて存在を意識したと思う。今回はモノマネをいれて殿山泰司を演じている。殿山さんもほとんど知らないけど、こんな人だったんだろうなーという謎の説得力。演出として、妻を演じる荻野目慶子さんは17歳から、竹中さんは36歳から姿は変わらずメイクやカツラなどで年齢を加えて物語は最後まで進む。また現代の音羽信子さんが劇中の殿山泰司と会話する見せ方もおもしろい。

 

殿山泰司は主演することもあったが多くはバイプレイヤー(脇役)として、生涯に300本の映画に出演したとある。勝新太郎石原裕次郎といった豪快な昭和の俳優像とは雰囲気が違い庶民的とでもいうのか。先日見た「愛のコリーダ」では庶民をこえ、チンポ丸出しで娼婦に迫る浮浪者を演じていた。どんな役にあってもあきらかに異質な存在感。どことなく教科書で見た横顔の正岡子規のようなハの字に下がったこまり眉毛、大きなダミ声。酒、女、ジャズ、推理小説が大好きで、酒で入退院を繰り返し、いつも女絡みで修羅場を演じてはさらに困った顔になっている。「おおらかな時代」が大いに関係あるんだろうけど、無茶苦茶やってるのに人に愛されまくった、仕事に真面目な人なんだろうことがよくわかる。

殿山は恐れる人が2人いると言っており、それが鎌倉にいる内縁の妻と新藤兼人監督。妻に関しては映画の中で侃侃諤諤やってるので怖さがよくわかるのだけど、監督とは長年の付き合いで親友と呼ばれ、没後にこうした伝記映画まで作ってくれる関係だ。しかし映画の中で監督は喋らず、殿山さんとの直接的な絡みシーンもない。共に近代映画協会を立ち上げ、「人間」「裸の島」など多くの作品を撮影。映画の中で監督がどう怖いのか説明してくれるのだが、関係性の深さを知らなければその怖さは伝わるようで分からない。例えば「人間」のロケ地で監督は雨の浜辺を流木を拾って歩き、溜まった流木を燃やす。しかし湿って燃えにくい流木。それでもひとり、雨の中で黙々と流木を燃やしている。その様が「ワイの脳髄をチクチク刺すんだなぁ」と表現している。またある時は魚のいないことをよく知っている沼で、雨の中ずっとひとりで釣糸を垂らしている。確かに怖い(笑)「なぜだ〜!?」と困惑する殿山さんが可愛い。映画に出演する他の俳優さんも個人的にバイプレイヤーとして認識している方々が多いように感じた。脇役がいて主役に意味が与えられる。

 

youtu.be

また予告がなかった。

伊集院光とらじおと」に最終回前日のゲストとして登場したハリウッドザコシショウさんが竹中直人さんの「東京イエローページ」に強い影響を受けていると話しており、そこからYouTubeで竹中さんを探っている。リアルタイムで見てショックを受けた人が多そうな番組だ。

 

去年から上映を楽しみにしていた「リコリス・ピザ」は近所ではやらなそう。最近できたセブンパークか、なんば梅田あたりまで行かねばならぬよう。殿山泰司さんのような人がのびのび育つ土壌はお笑いの世界にはまだありそうだけど、それもひと昔前に比べるとずいぶんシュッとなったように思う。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!