-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

お前はもう死んでいる

  

Flying Lotus(フライング・ロータス)が新作を発表した。f:id:kemurikikakuku:20141014210301j:plain

今も「ジョン・コルトレーンを叔父に持つ」とクローズアップされるけど

もうそろそろソレ言うのやめてやればいいのにね。

フライングロータスを初めて聞く人にはいい取っ掛かりだとは思うけど。

 

 

自分史の中には単純な「出来事」とか「ハマったモノコト」なんかの他に

「音楽」というジャンルが存在していて、脈々と、あみだクジのように根を伸ばしている。

自分の音楽の系譜を頭で図化して、辿っていくのが好きで、

みんなのうた」や母親の子守唄なんかも系譜の最初の方にあるだろう。

自然に伸びた根もあれば、自発的に伸ばした根もある。

フライング・ロータスを初めて聞いた時は自発的に次を探していた。

 

音楽の系譜は旅に似ていて、ある日突然全く知らない土地に行くこともあれば、

すぐ隣街みたいな音楽に行き着くこともある。

当時ハマっていたKiller bong(キラーボング)というアーティストから

次の国へ行こうと考えてた時に、フライング・ロータスに行くか、

ずっと"ちょい聞き"を繰り返してるエイフェックス・ツインを本腰入れて聞くか、

迷った結果、その時の気分でフライング・ロータスに渡った系譜

そのあと5年くらいの歳月をかけて、様々な音楽を経由しながら

ある日YouTubeの中でRAS G(ラスジー)というミュージシャンに行き着く。

そしてラスジーが、フライング・ロータスと同居していて、共に音楽を作ってると知り

同じ国に戻って来てる事に驚いたりするのが、楽しいのです。

 

この不思議な楽しみは同じような音楽(国)に居つかない事で、

戻ってきた事を知った時に一層、深い味わいの脳内トリップをさせてくれる。

 

フライング・ロータスの世界的な活躍によって、

パッと聞き、ちょっと変わったビート職人達が脚光を浴びている。

個人的には日本代表のちょっと変わったビート職人、

キラーボングにもここらでガッツリ注目して欲しいところ。

 

最近キラーボングらの主催するblack smoker recordからラスジーがアルバムを出していて

「また繋がってるー!」と電気を消して、机の上で独り小躍り。