手渡しの給料袋
「俺が初めて貰った給料袋はコレだな」と、たまにこの封筒を眺めることで気付いた。
僕は"カーテンズ編集部"というフリーペーパーを仲間と作っている。
カーテンズという音楽ユニットのライブ情報主体のフリーペーパーで、
僕の仕事はコラムや企画を毎月考えて書いたりする事。
編集部では今までもちゃんとカーテンズからギャラが出ている。
彼らも言ってくれるように、金額は決して大きな額ではないかもしれないが
毎月、必ず、くれる。
コレは凄いなって2014年はずっと感じてた。
会社なわけです。
しかもちゃんと歩合の、やった分だけ頂けるお給料なのです。
これは、すごいでしょ(笑)
いやマジで。
自分の能力がやっとお金に変わったのです。
自分が初めてそれで信頼されたのです。
今までやってきた、誰がどんだけいい加減にやっても同じ額貰えたアレではないのです。
で、この封筒には、今まで貰ってた額とは全然違う高額が入っている。
高校1年の夏だったか、カネコ君という友達に誘われて回転寿司屋に働きに行った。
その頃は偏食が酷くて寿司が嫌いだったのに。
そこは手渡しでやってて、店長からだったか、直接貰うシステム。
バイトをしたのが初めてのsmoke少年。
お駄賃以外で初めて手にした給料袋。
封筒の中でジャラッと鳴った小銭と一緒に鎮座してる
今にしてみれば数枚のお札を想像するだけで笑顔が溢れた。
アレも嬉しかったけど、アレとは、ちょっと違う。
この給料袋には伸びしろというか、これからもっと頑張ろうがある。
「あぁ、これが最初の給料袋やな〜」としみじみ思いながら、たまに眺めます。