こち亀ファンがもの申すこと
自分は漫画に多大な影響を受けて育った。
中でも「ドラえもん」と「こちら葛飾区亀有公園前派出所」には色々なことを教わった。
いろいろ見せたいんじゃなくて、いろいろ動かしてまた直すのが面倒でしたすいません。
わたしが、スモークです。
前々から口には出さないが感じていたことがある。
「こち亀ってメチャクチャ凄いんやで?」という当たり前のことが軽視されてると思うんだ。
ネット上でこち亀が語られる時に、
- こち亀は100巻まで
- 60巻台が至高
- 20巻以降を好む者は素人
などの限定した意見を多々見かけますがコレはまだ良くて、
100巻以降の話になると途端に牙を剥きだして非難しだす人がいる。
本当のことを言うとちょっと分かるんですけど。
でも、じっくり自分の半生に置き換えて考えてみて欲しい。
作者の秋本治は、
賛否はあれど毎週、面白い物語を絵と文章で伝える仕事をして39年が経つ。
こんな商売を39年間続けてる時点でもう相当選ばれし人なわけです。
こち亀はギャグ漫画ということで、さらに条件が一つ乗っかっている。
漫画家という職業は人気商売なので駄目だとすぐに下ろされてしまう不安定な仕事。
しかし39年間続いてるのは、人気があったことの裏付けになるだろう。
作者は39年間一度も休載せず、結婚をして、お子さんを育てている。
連載約20年目に再評価されてアニメ化し、マスコミからも信頼を得る。
さらに物語の舞台となる葛飾区亀有にキャラクターの銅像まで建てられた。
それから来年で20年経ち、もちろんいまも連載続行中で単行本は194巻に到達。
一般的な社会人に置き換えるとどれほどの功績を現役中に残したかということである。
作者は誰が人物像を評しても「穏やかで優しい人」という好人物だという。
私にはこんな凄い人を貶すことができない。
一度じっくり考えて欲しいのですが、街に自分を讃えた銅像が建てられるってすごいことだ。
作者はいまを生きる若人達に評される厳しさの中で奮闘している。
戦場のような週間少年ジャンプ誌で40年も頑張ってるオジサンとして考えると、
なおのこと凄さが分かりやすいのではありませんか。
メタルギアソリッド(ゲーム)のスネークですよ!
息巻いたものの、、正直こち亀のことが議論される場が既に希有だから
それだけで作者からすれば喜ばしいことなのかもしれない。
#300
こちら葛飾区亀有公園前派出所999巻 13誌出張版の巻 (ジャンプコミックス)
- 作者: 秋本治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: コミック
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