佐々井秀嶺(ささいしゅうれい)とは
◆長いよ?◆
高野山で仏教イベントがあると知ってなんでも経験だと思い、軽ノリで潜入しました。
高野山開創1200年。
今年1年、秘境から発信される民間パワーに注目!
佐々井秀嶺(ささいしゅうれい)さんの講演が高野山大学で開催。
講演の後、ニコニコ生放送で質問を受け付ける番組その名も
インド仏教最高指導者だけどなんか質問ある?
が行われて、いい盛り上がりをみせたはず!
インド音楽が大好きなジョージ・ハリスンの1stアルバムはサイケ映画のサントラでした。
George Harrison - "Wonderwall Music" [Full ...
19:47〜ドリーミーインド沖縄中国な感じは美しいです。
お時間あるかたはBGMにどうぞ^^
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佐々井秀嶺さんは一億人を超えるインド仏教徒を束ねる僧侶になった。
理由は、差別階級にあるダリット(不可触民)を救ったから。
念仏を唱え歩く若かりし日の佐々井さん。
インドには現在もカースト制度が存在して、階級社会に人々はあえいでいる。
しかも知らなかったけど、カーストに属すことすら許されないダリット(不可触民)という最下層があることも衝撃だった。
差別は分かりやすく、主な仕事が汲み取り式トイレの糞尿処理で、それ以外の仕事を知らないまま生涯を終えることも珍しくないということや、レイプされてもダリットは誰からも擁護してもらえないとか、その内容がいちいち酷い。
60年代後期インドでは仏教が絶えかけていてヒンドゥー教優勢の時代が続いていた。
そこへダリット出身ながら、インド憲法草案製作者にまでなったアンベードカル博士が登場して、みずから社会を変えようと行動する。
アンベードカル博士は死の間際まで、ダリットの立場にいる人達を鼓舞し続け、
ヒンドゥー教から仏教徒に改宗する運動を行い、数十万人を指揮した。
佐々井さんはアンベードカル博士の行動に感銘を受け、氏もまた、
インド仏教徒再興をダリットと共に行い、ついに1億人の頂点に達した。
この情報までにとどめておくと、ただただ偉大な高僧って感じですが、
調べていくと、佐々井さんの人間臭くていいエピソードが見つかったのでご紹介します。
まず驚いたのが
佐々井さんは小学5年生(!)で童貞を失っている
参照記事曰く、幼少の頃より性的好奇心が強い豪傑だったという。
こんなハッキリ書くけど著書とかにあるのだろうか?
REAL-JAPAN » インドの大地に轟く大和魂 佐々井秀嶺
氏は今の地位に至るまでに女性問題と、対人問題で学校を辞め、仕事を辞め、引きこもりになって、3度の自殺未遂をしている。とても偉いお坊さんとは思えない変わった経歴だが、歴史を作る人はいつも型破りだ。
坊主になったり、易者になったり、浪曲師をやってたこともあるとか。
アップダウンが激しい人生を過ごしてらっしゃいます。
人生に行き詰まりを感じるとすぐ死にたくなっちゃう人というのも意外だった。
実際に講演を見て、79歳にして自信たっぷりに胸を張り、語気を強めたり弱めたり工夫してお喋りする姿からは想像できない心の弱さ。その都度人生をリセットして、西へ東へ住む場所も変える。人生が軌道に乗ってくるとまた女性問題か、対人問題で居場所をなくす破天荒っぷり。
1回きりの人生を生きる1つのやり方だと賛同したい。
宗教と共に生きるのはいいけど、宗教の為に生きる必要はないという感じ。
その後、師匠のすすめでタイに仏教留学するも、タイの仏教が合わずインドへ渡る。
インドではなぜか土木工事の現場監督として現地の人々に慕われる。
だが、やはりここでも日本人のお坊さんと人間関係が悪化して寺を去ることになる。
関係が悪化したインドのお寺を出る数日前、寝てると頭を殴られた感覚で目を覚ます。
起きるとそこには額が輝くインド人がなぜか日本語で、
南天竜宮城に行き、南天鉄塔を見つけろ!
という謎のお告げ、夢告(むこく)を体験したとある。
曰く、このインド人は仏教の高僧ナーガールジュナだったという。(宗教のにおい)
南天鉄塔とは、かつて南インドにあったとされる鉄製の仏塔のこと。
佐々井さんはナグプールという地にアタリをつけて捜査を開始。南天鉄塔は見つけられてないらしいのですが、別の珍しい遺跡を発見してしまったというから凄い。
高野山大学のホールで佐々井さんが登場。
日本の仏教は全部ダメだ!
と身振り手振りを加えていきなりお怒りのご様子!
アンベードカル博士をほぼ誰も知らないことにも大変ご立腹でした。なんでそんなに怒ってるのか、理由が知りたいのですが怒りすぎてなのか歯の具合なのか、何を言ってるのか聞き取りにくかったのが残念だった・・!
佐々井さんと横並びに座る他大学の教授達も荒ぶるトークに噴き出しそうになったり、どんだけ眠いんだという感じで目薬を連発でさしたりと夢でも見てるような光景が続く。幻想は広がり、佐々井さんは経歴通りで現場の張りつめた空気と愛称抜群でした!
佐々井さんのヒートアップぶりもヤバめでしたが、
この日1番狂っていたのは遅れて入ってきた謎の聴講者4人家族。
関係者らしき人たちも出入りしてるような場所からフラッと現れたとかと思うと、2人の幼児達が好き勝手にギャーギャー騒ぎ始めた。
張りつめた空気、静かなホールに集まった聴講者、教授、佐々井さんも子供に注目した。
「高僧はどんな風にこの事態を切り抜けるんだろう?」という所に思惑が集中する。
佐々井さんは何も気になってない感じで親たちの方を向き、言い聞かせるがごとく、
どうか、皆さんが、私の話を聞きながら、静かに、耳を、傾けながら
全て語頭にアクセントを付け講和に絡ませながらまさかの嫌みトークで反撃!対人関係悪化の理由に少し近づけたような気がする瞬間だった。
驚いたのが子供達の両親。
父親がたまに注意するくらいで、母親はどれだけ子供が騒いでも本当に一切注意せず、ぐずる子供を無視するようにときにあやしながら、佐々井さんを落ち着いた目で眺めている。母親の何かを諦めたような目に吸い込まれ、私はもう佐々井さんの話が耳に入らなくなっていた。
父親は話の最中ずっとタブレットで何かを見ていて、気が向いた時に子供を軽くいさめて静かにさせる役割だった。何のためにここに来たのか謎で目が離せなかった。
芝居じみた異様な光景を目の当たりにして、本当はワザとやってるんじゃないかと勘ぐる。佐々井秀嶺氏に対する、高野山側からのアピールなんじゃないか?
もしくは、あの幼児達は高野山に代々伝わる高僧の家系の子で、高野山町の中では治外法権のような特別な待遇を受ける神の子なのかもしれないとか、そこまで空想することで納得がいくレベルの騒ぎようだった。
無理に連れて来られたというのがシックリくるような。
時間に限りがあり途中退場だったので、あの後の展開も見てみたかった!!
佐々井秀嶺さんはギラギラした男でした。