今週の勝手
場所よりけりだけど、思ってるより歓迎されるような気はする。
暗くてわかりにくいのですが、先日私の自転車が駐輪場から撤去されていた。
なくなってるのに気付いた夜、集会所に集められてると知りすぐ飛んでいった。
駐輪場に置いておくには、現在の年度だと「27」と書かれてあるシールを購入し、自転車の見える部分に貼っておかないと「痛い目見るど」と言われている。おっかないんで、ちゃんとシールを貼っていたつもりが貼れてなかったらしい。
集会所と呼ばれている施設でシールは販売しており、これまでもまったく同じ事例でここにシールを買いにきたことがあるのを思い出した。集会所につくと扉は開いているのに、窓口が閉まっている。構わず中にあがると奥の部屋で私服の大人達が集まり、少しの緊張感を持って会議をしている。私は声をかけるのをとまどった。しかし彼ら以外に人はいないので仕方ない。
「すいません、ここで自転車のシールは買えますか?」
「買えるんですけど、なんていうのかな、係の人が土日はお休みなんですよ」
彼らは自分達が自転車シールの関係者ではないことをにおわせる話し方をした。結局、自転車はかえってこず、私は途方に暮れて自転車が集められてる場所まで来た。ココに置いてたらいつか必ず撤去される。来週の月曜まで本当に残っているのか?
自転車はタイガースカラーのナイロン紐で前輪を繋がれていた。
その姿は奴隷そのもの。
よく見るとタイガースカラーの紐は簡単にくくられているだけなのが分かる。
わかったらすぐ、紐を解いて走り出した。