洗濯機とトラック
深夜、先輩がトラックに洗濯機を運んで来てくれた。
ガコガコ動かすシフトレバーに見惚れる。
オートマ限定の自分にはわからない子供の頃から憧れの領域。
普段はカメラマン、編集作業、納品などを一手にこなす傍らの副業。
ドライブが趣味の先輩にはうってつけのバイトだという。
知り合いの会社から応援を頼まれたらしく先輩はギャラ交渉もシッカリしていた。
「ほとんど運転してるだけやから、それが苦にならんかったら楽勝やで」
とは言うものの、荷物の上げ下げは過酷極まりなく、
この日も和泉市の端っこから、神戸の垂水区にあるアウトレットまで
マクドナルドの冷凍ナゲットを600キロ運ぶんだそう。
言うまでもなく、600キロの荷物を上げ下げするのは大変だろう。。
ご苦労サマっす!
それはそうと
トラックって中がどんな風になってるか皆さん知ってるんですかね?
初めてマジマジと見たんですが、ワクワクが止まらなかったです。
明るく広々の空間からは蒸し暑さとは無縁の冷気が可視化できる程に漂う。
洗濯機を一人でスイスイ運んでくれた先輩。
頼もしいっす。
「いつもの荷物と比べたら屁でもないでw」
一部始終を見て格好良い仕事やなと感じた。
「嬉しくないでしょうけど、よう似合ってますね」
「うん。なんっにも嬉しないw」
荷物が動かないように固定する器具や、それを引っ掛ける穴など、
やらないと知り得ないシステマティックなトラックの機能性にも惚れた。
先のシフトレバーや大きいハンドルなど、メカ要素も子供の夢満載。
大型トラックだけに満載(真顔)
そのまま家の中まで一人で洗濯機を運んで下さった。
お礼を言うが早いか、また仕事に戻ったトラックの後ろ姿。
感じなきゃいけない事がこんな狭いテリトリーにも山ほどある。
自分は、ひどくラッキーなのを忘れている。