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ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

ボタンくん

 

 

 

今年の大晦日に中学生落語家・鯉鮎亭(りねんてい)ボタン君が落語をするとTwitterで知る。

 

 

 

 

 

落語をちょっとやらせて貰ってる縁で紹介してもらった時も、中2とは思えない理路整然とした口調と礼儀正しい所作に驚きました。

 

側にいた友人から「中2の頃smokeは何してた?」という質問に対する僕の「オナニーばっかりしてた」という発言に現場は凍り付きました。

引いてる女子の群れを見て、ウッカリもう一度はっきり言ってしまったのも今年のことだった。中学19年生、失敗ばかりの日々だよ。

 

会話の中に「ダレソレ師匠に可愛がってもらってます」みたいな芸人らしさも出てきてなんか凄かったんです。

 

 

そのボタン君が僕の好きな「どうらんの幸助」をやると聞いて書いています。

 

 

 

 

 


米朝 『胴乱の幸助』   rakugo

 

 

 

ある町に「どうらんの幸助」とあなだのついたオヤジがいた。

 

「どうらん」とは財布のこと。

 

オヤジは当時の一大娯楽だった芝居や浄瑠璃には関心がなく、吉原を始めとする女遊び、博打にも一切興味がない。

 

噺家なんか、アホな話してゼニ取ってる言うてんの聞いたら殺しかねん』と噂される程のカタブツ。

 

 

 

そんなオヤジの唯一の楽しみが「喧嘩の仲裁」をすること。

 

「俺の力で喧嘩を仲裁した!」という感覚ジャンキーの彼は、人間同士の喧嘩は勿論、犬の喧嘩にも犬語を翻訳して割って入る狂いっぷり!

 

噂によると、仲裁の時には酒をご馳走してくれるということで「どうらんの幸助」と呼ばれるようになる。

 

 

 

 

 

 

 

あるものが好きすぎて狂気になっていくのを見てる方は面白いけど、当人の心は情熱と狂気の住処になってる場合が多い。

実世界でも「好き」の持つ力には圧倒されます。

 

擁護はできませんが、女子高生の制服を盗んだ芸人さんも狂気の域に達してしまったんだとおもう。

 

 

何かを成し遂げた人の話にはだいたい、その人がどれだけ好きでやってきたかということが記されている。

600着盗んだとか。



桂米朝さんも最初は落語を研究する立場だったのが、恩師の勧めで本人が落語の世界に入ることになり、国宝と呼ばれるようにまでなった。好き過ぎて!

 

こんなおもろいもんはない。落語ちゅうのは絶やしたらイカンとおもたんです

 

と仰ってた映像を見たことがある。

 

 

考え出すと目の前が見えなくなることはなんだろう。

 

 

 

 

特選!! 米朝 落語全集 第二十二集

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