東京紀行・4
失意の雷門入り。
この街も目的地の一つなので、すぐにテンションは復活。
前に東京に来た時は、浅草寺と駅、駅構内の寂れた商店の中にあった中古CDショップを漁っただけで、特に何もしなかった。
今回の旅では浅草が主役。
ポエトリースラムジャパンの全国大会は、金色のオブジェで有名なアサヒ・アートスクエアで行われる。
あんまりうんこ、うんこ言われてて可哀想だけど、うんこに見える。
大昔、「こち亀」でこんな物ができた事を知ったけど、アサヒの建物で、アート関係のものとは思いもしなかった。
またそこに、自分が立って、何かするとは夢にも。
今夜の宿に荷物を置いて、会場下見を兼ねて夜の浅草を歩く。
雷門には立派な提灯、風神雷神の仏像が鎮座ましましている。
京都の三十三間堂で拝観できるものとは大きさがまるで違い迫力満点。
時代のついた神社仏閣のほうが好みだけど、このお寺だけは真新しい朱色の方が良いと思っている。
なんというか、その方が東京らしい気がする。
浅草は、「こち亀」ともゆかりが深く、主人公の両津勘吉は浅草生まれの浅草育ち。
昔から憧れていた土地に寝泊まりをする日だってくる。
境内を進むと、どこもかしこも絵になる景色。
周辺からスカイツリーが見えるのは計画通りなんだろうけど、そのために下町のど真ん中に出来たのだとしたら、中国を思い出して少しだけ複雑。
その分、観光客が商店にお金を落としてくれるので素晴らしいのだけど。
仁王門もこれでもかとシッカリ作られている。
落語で「粗忽長屋」という演目をする時、舞台の大半はここ浅草寺で行われる。
次にやる時に備えて、馬道と呼ばれる通りを歩いてみたり、観音様にお参りする人たちを観察しておく。
会場のアサヒ・アートスクエアへも目と鼻の距離。
あづま橋を渡ればすぐそこだったので助かる。
第3の目が開いている。。
思ってた以上に会場は近く、安堵と共に眠たくなってきたので、コンビニで晩飯を買ってフラフラ退散。
FFだと、パブって酒場だよね?
渋い。
この名前・・!
アメ村ヘッズにはお馴染みのニューライトの文字。
数年ぶりの浅草駅。
今回は中に入らず。
中古盤漁りたかったな。
アートスクエア敷地内からも綺麗に見えるスカイツリー。
右手に見えるスカイツリーの方向へ電車がゆっくり、走っていた。
最初なんとも思わなかったけど、もしかすると、観光客の為に、ライトアップされたスカイツリーがよく見えるようにゆっくり走ってるのかもしれない。
宿は素敵な素泊まり部屋。
どこも綺麗で、フロントの人たちはとても親切だった。
何度か詩を読み返したりしたけど、全く気が乗らないので、喫煙室で煙草を二本吸う。
顔の皮、一層下がムズムズ、ムズムズしている。
緊張してるのを隠そうとしてる。
浅草・和草にて、早々に寝る東京1日目が終わる。