センテンススプリング
13年同じ喫茶店で働いている。
その13年間とても惜しい事をしていたのに今日気づいた。
週刊文春が店にはいつも置いてあったのである。
評論家という肩書きで良いのか、宮崎哲弥さんが執筆していることを知って手にとって読むと、自分の好きな人が沢山文章を書いていた。
ざっと流し読むだけでも、近田春夫、みうらじゅん、町山智浩、宮崎哲弥、辛酸なめ子、宮藤官九郎、伊集院静、山藤章二などなど、どんな事書いてんだろ?と気になる御仁の名前がズラリ。
益田ミリの漫画まで入っている。
見事だ。
これらをずっと、いわば無料で読むことが出来たのに、という口惜しさを噛み締めながら精読。
なんの興味もなかったからスルーしてきたけど、人気誌の執筆陣というのは時代の寵児で賑わった群雄割拠の大舞台なんだなぁと、そこまでは思わないけど、嬉しい発見だった。
先日阿倍野区をフラフラしてると取り壊し中の二階建て家屋を発見。
すぐ側に隣接する家屋の狭間で無残に潰される思い出の塊。
露になった二階の部屋に感情移入しようとしていた。
雨風を凌いでくれていた壁が無くなった吹きさらしの光景に何か感じずにはいられない心持ち。
忘れていく気持ち。