-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

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仕事終わりダラダラ文春を読む。

 

辛酸なめ子さんの連載が終わり、浅草キッド水道橋博士さんの連載が始まって3回目になった。

 

働いてる店に置いてあるので習慣として読んでいるけど、店が無くなった後は買うのだろうか。

 

 

 

店が無くなると言えば、駅前のダイエーもなくなるらしい。

 

何も無い地元の駅に着いた人を迎えてきた唯一の守護者ダイエー

 

「完全閉店」告知のノボリやデカイ看板が貼り出されている。

 

 

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相次いで地元の商店が無くなり過ぎで、ちょっと驚いている。

 

 

ダイエーを擁する広い敷地では、数ヶ月前まで銀行や餃子の王将や美容院、文房具屋にパン屋にクリーニング屋と様々な店舗が独立しながら営業していた。

部外から見ている側としては当たり前だけど異変は突然可視化された。

 

 

駅を利用する人達が出勤通学の際、自転車を無料で、というか、勝手に置いておけるスペースがある。

私がこの土地に越してきたのが小3の頃なので、およそ24年前からこの複合施設はあって、その頃からお金を取っていなかったスペースが突然有料になった。

「今さら金など払えるか」と考える人達が多く、貧乏人の私もそのクチだった。

当然のようにダイエー周辺の有料でないスペースに自転車が蝟集し始めた。

 

 

 

さらにしばらくすると、ダイエーを残して次々各店舗が店じまいを始めた。

それは何事かと思う勢いで、理由はわからないまま、商店があった場所に立ち入れないようにロープで結界まで張られた。

 

結界の向こう側が突然有料になった駐輪スペースだったので、たった2ヶ月で有料駐輪場も一緒に無くなった。

そしてついにダイエーも7月いっぱいで「完全閉店」。

異変から半年も経たない間に駅前の商店が全て無くなってしまった。

 

 

 

さすがにこの大きな土地を遊ばせたり、マンションを建てたりはないと思うし、改めてイオン的な複合施設を作ったりする段取りがあるんだろうけど、ここ一年でうちの店も含め、近隣の商店がバタバタっと無くなっている。

 

元々非常にマイナーな駅で、よく新しいマンションの案内ポスターに「〇〇駅近く」や「〇〇駅まで一駅」というのが書いてあるけど、地元の駅名は必ず一個飛ばして案内されたり、無かった事にされていたくらい寂れた場所。

 

実際両隣の駅には次々新しい施設が建つのに比べ、地元の駅前は30年前から進化なし。

 

「そこが良いんじゃない!」と思ってはいたものの、目玉のない駅は自然淘汰されていく運命らしい。

 

住民が良けりゃ良いじゃんかと思うけど、突然有料になった駐輪場を見ても、存続の為にはお金が必要で急場凌ぎだったと推測する。

 

 

 

ちょっと嫌な想像をすると、地元の風景は寂れているというより、自然が多い田舎という風情で、10年前からジャンジャン新しい家が立ち並んでいるのを見ても、再開発をしようとしているのかもしれない。

 

そうなると面影もなくなって、全く知らない町になってしまう。

 

辺鄙さを馬鹿にしながらも愛でている感覚はここから培ったのに。