-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

ナツマエ

 

 

まぁ〜蒸し暑い。

 

 

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かき氷もボチボチ売り上げに加速を付けている。

 

無くなる予定だった喫茶店はその後も別のオーナーが引き継ぐことになった。

店は無くならないけど、人員は当然総入れ替え。

また入りたければ面接を受ける事になるよう。

 

 

 

朝方まで曲と詩を作って煮詰まって来たのでアイスコーヒーを飲みに店に行く。

 

出勤時のような慌ただしさは無く、ゆるゆるチャリを漕いで朝の町を走る。

雨もやんだ。

 

閉店して数時間経った店内はシンクの水も干上がり、静まり返っている。

こんな風に好きな時間に店に出入りする事はおおやけに許されては居ないけど、咎める理由もない。

 

そろそろ帰ろうとした所にオーナーの旦那さんが締まりの悪くなったトイレのドアを直しに来た。

バツが悪いタイミングだったけど少しだけ喋る。

 

旦那さんは黙々と作業していて、帰るタイミングを失った私との間に無言の空間が流れ続けている。

少しの沈黙を破り「俺らは撤退するけど、次はどうすんねや?」ワンマン一辺倒だった旦那さんが、少しだけ申し訳なさそうなトーンで聞いてきた。

 

何も決まってない事を告げると「ここ、面接受けろよ」とだけ言ってまた作業している。

 

「やっぱり、それが良いですかね」何も考えずに聞き返すと「それがええよ」とだけ言ってその後も振り返ることはなかった。

 

 

旦那さんが一度外に出たタイミングで自分も外へ、明日の業務内容について少しだけ話した後、適当に切り上げて帰宅。

 

 

 

オーナー夫妻とはこの店が出来た日からの付き合いで、今後を心配してくれてる風な素振りを近頃感じている。

 

同時に、片隅の心配事である自分がまた同じ店に収まってくれるのが1番手っ取り早く、肩の荷も下りる結末なんだろうとも察する。

 

何も考えていないだけで、誰のことも恨む予定はないけれど、迎えた側からすれば寝覚めの悪い存在なのかもしれない。

 

 

 

育ち始めたゴーヤの前にはデッカい花が咲いていた。

 

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