-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

ゴミ捨て場のマイルス

 

 

夏くらいから1週間が短い。

稀にこういう時期を過ごすことがある。

喜怒哀楽を感じて掴もうとしている間に次の感情が押し寄せてくるような、しくじり続けたり、うまく行き過ぎたり、何もかもが過ぎていく。

充実していて、とてもラッキーで幸せだと思う。

煙草が燃焼する音が聞こえるくらい静かな夜に窓を開けて、いつもの生活が如何に時間だらけなのか、充足からくる自分の中の何かへの優越感を愛でる。

いつもより煙草が味わい深い。

 

 

 

毎日の仕事とやりたいことをやる。

考えなしに人と話したりする。ままならない自分を差し置いて人のことを心配したりする。愚痴を聞いたりする。

懐かしい友達と立ち話をして、いつも通り横柄な警官に頭にきたりする。

 

電車に乗って面倒な手続きをクリアしに行ったり、実家に帰って家族と話して犬を思いっきり触る。朝起きたり、夜起きたり。

バイトの高校生が教えてくれた海外ドラマ、別の子が貸してくれた漫画を読んで、見る。

これからの計画を少しだけ思い出してみたり、友達が元気にしてるか連絡を取ってみる。

 

 

調子の良い雰囲気が辺りを覆っていると不安になるのがいつものこと。

忘れていることや抜け落ちている事があって、後で痛い目を見るのは決まってこういう時期。

しかし調子が良いマンになっている自分は少し楽観的。

こういう不思議な時期にも廃品回収で団地中から寄せ集められた誰かにとってのゴミに目をやれているのはラッキーだ。

数々の名著や、マイルスデイビスの真剣な姿が目に止まってよかった。

何冊か気になる本や雑誌があったけど、真っ昼間の往来だったので抜き去るのを諦めたのが少しだけ、今も気がかり。

 

 

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あと1日しか残されていない世界を考えたりもする。


 

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例えば誰とキスしたいのか。



 

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