リバーズ・エッジ
やべ。
ど年末。
バイトの子とドライブに行って、暗闇。
タラタラ走りながら地元から少し離れた場所にある、有名な心霊スポットに成り行きで吸い込まれる。
昔と変わらず、暴走族の落書きがトンネルにびっしり書き込まれていて、「バイクが止まった」とか、「行きも帰りもこけた」とか、そういう類の噂にハラハラした高校時代の自分を思い出している。
途中車を止めて、再度発進しようとすると、アクセルを踏んでもスカスカで全く車が進まなくなった。
同乗者は妙に焦っていたけど、一回エンジンを切れば、ほら動いた。
何故かもう怖くないし、何も感じなくなっていた。
もしかすると、高校時分も何も感じてなかったけど、怖いと思うことで退屈しのぎをしようとしていたのかもしれない。いや、怖かったでしょ。
ハンドルを切りながら、霊園や斎場があるのを見て、「あー、それだけだったのか」と思う33年目の終わり。
ドライブは最後まで楽しくて、心霊スポットの事も、そこで感じた事も、景色の連続、無情に全部後ろへ流れていった。
岡崎京子さんの「リバーズ・エッジ」が実写映画化されると知り、実家を漁りに帰ったが漫画が見つからず、なんとなくAmazonで復刻版ポチ。
漫画の中で、草むらに転がる死体を見た主人公は驚いたものの、ソレをどう感じていいか分からない。
あの感じと、今日の感じはほんの少しだけ似てるのかもとか。
予告見たけど映画見に行こうか迷うなぁ。
世の爺様達の落ち着きは何も感じなくなってしまっただけ説。
このままでは冬が終わっていつのまにか夏になっても、またいつのまにか冬が終わろうとするだろう。
カーテンズ編集部の忘年会に向かう。
カーテンズのライブでお馴染み雲州堂へ。
二階の座敷を貸し切って鍋をつつく、酒を飲む。
島倉千代子が歌うように人生は色々あるけれど、友達仲間と集まってご飯を食べれば悪いガスが抜けていく。
楽しい。
山田君の「バ」キャップはバナナマンの「バ」だ。
今年は5回刊行出来ました。
2017年も編集部を読んでくれた皆様に感謝します。18年も「カーテンズ編集部」をよろしくお願いします。
まだまだ、明日のことを楽しみに生きるス。
ひととき、そばに居てくれるあなたに、あなたに、あなたに感謝・ド・年末。