安定と退屈
体感として冬っぽさが完全に消えた今日、強い風が吹いて雨の予報が洗濯を中止させた。
結果的に町に一粒の雨も落ちて来ず、落胆しながら怠惰な時間を貪った。
バイトから帰って洗濯機を回し、適当な晩御飯のあと消化活動にのみ努める時間が過ぎて行く。
我は海の子、味のないガム転がし続ける。
退屈などしていない。やることは意外と多い。
時間は急流に流されて、二度とお目にかかることはない。
明日もやがて思い出すことの出来ない所へ流されていくだろうし、相変わらず、相変わらずと、日々が続き、日々を流し、また同じような場所に寝転ぶだろう。
「そんなのは嫌だ」とやなせたかしは呻いた。
地の底から這い出るような轟音をあんぱん人間に託したのだ。
俺もその案に乗ろう。
気づけば「宝くじを買う人はバカ」というタイトルの動画を見ていた。
何故そんなタイトルの動画に行き着いたのかは分からない。誰の真夜中にとってもお馴染みの事だろう。
俺は黙って筋トレを始める。
バカなりに頭の良い人間の考え方を学んでいる。
バカなりに明日を楽しみに生きている。
快便健康上昇気質。
安心安全の中であっかんべ
不満なんかねえ
けどなんか足んねえ