When I was selfish
新しい俺ことNew meは色々なものに挑戦する。
めかぶと納豆。
ネバネバした食い物が嫌いだったが、高タンパク低脂質の食べ物を調べるとこの2つがよく登場する。
納豆は小学校以来の再会。
身銭を切って購入するのは生まれて初めてのこと。
くさいとかまずいとか、大阪人は苦手な人が多いといったネガティヴキャンペーンがテレビ漫画、親からの吹き込みなど沢山行われていた印象があり、子供に植え付けられたイメージは果たして給食の時間に出た納豆の臭みと味でトラウマとして完成した。
めかぶに関しては食べたことがあるはずなのにどんな食べ物だったか思い出せない。
初めて買った納豆は箱の開け方さえわからない。
フタがボロボロになってしまった。
友達が教えてくれるには、めかぶを納豆と一緒に食べるという事で早速両方ご飯の上にぶちまける。
初心者は卵かけご飯に納豆が良いだろうということでそれに従う。
さらに麺つゆをかける事をオススメされて、何もわからずなすがまま。
いざ、実食!
あー
唇にまとわりつくネバネバした感じに最初の不快感を覚える。
味は、箸が進まない。
食えないことは無い。
いきなり色々一緒に合わせ過ぎたのかもしれない。
「あー、ウンウン」などと言いながら白身魚の蒸し焼きを作り始める。
次回は卵かけご飯と納豆だけで食ってみよう。
箸が全然進まないのでダイエットには良いかもしれない。
不味くないけど、決っして美味くない。
納豆との埋まらない距離を感じた春。
「上手くいく」と最後まで信じ切れていないまま成し遂げようとした今までのアレコレみたいだ。
幾つになっても食えないものは食えない事を知る。
給食の時間さまざまな食材とにらめっこして来た日々を思い出している。
アレは本当に苦痛だったんだな。