透明の嵐
リニューアルオープン後、一番忙しかった今日だ。
俺は呑気な顔で仕事をこなす。ありがとう。
休憩中、外に煙草を吸いに出ると出勤中みたいな死んだ顔でゴルフバッグを肩に下げ、くたびれたおじさんが店の後ろにある打球場に吸い込まれていく。
打球場から帰ってくるおじさんもひどく疲れた顔で、退勤時のようにうつむきながらくたびれている。
やりたくてやってる人間の顔とは思えない往来の景色に苦笑している俺は今日も呑気だ。
そこへまた、ありがとう。
さらに少し前、丘本浩一先輩が流流で行われる最後の音楽イベントを企画。
Panamaさん、土井玄臣さんの3組で「ここには歌が残る」という素敵なヤツが行われた。
4、5年ぶりのアルバム「針のない画鋲」を発売した土井さん。相変わらず最低俗なド下ネタを連発していて愉快。
メロディ、詩、歌い方、どれを取っても土井さんの自分自身が装備されている。
くだらないMCの後、演奏が始まると聞き入ってる自分に気づいてムカつきます。
作詞の時の土井さんの言葉の引き出しは儚さの表現が美しくてやられる。普通に会話する時の土井さんの言葉の引き出しはカビパンが詰まって腐敗してるので引き出しごと捨てた方がいいと思う。
面白い人と話をするのは当たり前に楽しい。面白い人は貴重だ。
自分にとって、いいなーと思える音楽を作ってる人はもっと貴重だ。
浩一さん渾身のイベントのことはこちらからも是非チェックして頂きたい。
最近出向くイベントはことごとく刺激的で楽しい。
帰って土井さんのアルバムを聞こうと思っていたら、最近知り合ったシンガーソングライターの小西大樹君らと長居公園へ行く流れが出来ていた。
電車の中吊り広告で「肉フェス」なるイベントを発見。これは行きたい!と話をしてると、目の前に座っていたお婆ちゃんが突然「肉フェス」の情報を話し初めて面食らう。
ロールプレイングゲーム風に現実が動き出した。
元々の目的だったバラ園はまだ期間前だったらしくなおさら肉へ集中していく意識の集合体。
なんやかんやと御託を並べた旨い肉をみんなで買い食い。
次の日Twitterとラジオで、現在東京では肉フェスが盛んに行われている事を知る。
音楽とも密接なフェスらしくこの日もDJブースが特設されており、ゴリゴリとEDMが爆音で流されていた。
鎮魂歌のように先日夭折したAvicii(アヴィーチー)の曲が何度か耳をかすめていく。
2、3年前の夏、先輩の車で和歌山の海に行った車内を思い出している。
土井玄臣 - そこにてる / Motoomi Doi - Soko Ni Teru
NOISE McCARTNEY RECORDS COMPILATION Vol.2
- アーティスト: オムニバス,Leon&Grover,土井玄臣,24ページ,ロック病院,ミラーボールズ,まつきあゆむ,森本のりたか,Fredeliq,CONTI,植川裕也
- 出版社/メーカー: バッドニュース音楽出版
- 発売日: 2005/02/04
- メディア: CD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (10件) を見る