-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

プーさん

 

プーと大人になった僕」を見てきた。

 

ディズニーキャラはチップとデールが好きだけど、昔はプーさんと、チップとデールが好きだった。

映画を見ていてプーさんが好きだった理由を思い出す。

彼はとにかくのんびりしている。

 

「風船を持つと幸せになるんだ」と、例のオッサンみたいな声で言ってくれる。

コロコロ動く可愛いプーさんにウットリして、毎日幼稚園で帰りのバスを待つ間延々とテレビに映っていた彼と重ね合わせてる内に物語に没入して涙が流れていた。

プーさんは「僕は何もしないをやってる」と言う。

元々ユアン・マクレガー演じるクリストファー・ロビンが彼に教えたことだったけど、「そりゃー良いや」と、とても楽しそうだ。

見てると幸せになるんや。

 

 

そういえば、ティガーもイーヨもピグレットもルーも、みんな声優さんが日本語版と雰囲気に遜色がなくて驚いた。

まるで日本人声優さんが英語でアテレコしてるみたいだった。

 

 

 

のんびりしてると言えばのび太くんだ。

近年、「のび太ドラえもんの関係は子供の人生における害悪である」という風な論調を見かけることがあり、俺はとても悲しい。

こともなく、その2人をしこたま眺めてきて、もう取り返しのつかない沖まで流されているので論調に屁を浴びせかける始末だ。

 

ウダウダした生活を続けるのび太の遺伝子は従兄弟にもシッカリ血脈を通して伝わっており、年上の従兄弟はさらにのんびりとしている。

 

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おそらくフォーク世代が全盛の頃のイメージなんだろうけど、とても良い。

後ろのギターも本当いい。

 

紙の上に置いてる不思議な芋みたいな食べ物や、コーラらしき瓶を見てずっとずっと味を想像した日々が蘇る。

 

 

今でもなんの拍子か知らないが思い出してボンヤリするのがこのコマ。

 

 

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このコマに抱いた憧憬は今も言葉にできない恍惚を放っている。

彼はこのあと「映画でも見に行くか」と家を出る。2人も連れてってくれたのかな?とかもすげー考えた。

従兄弟のふわふわした自由な生活にのび太は憧れを抱く、という話。

 

俺もずいぶん憧れて、わざわざ布団にもぐりこみ、箸で何かしら食べながら

「寝そべって食べてる/かたいこというなムシャムシャ 」

と一連のセリフを口に出して不気味にほころんでいた。

ちゃんと「ムシャムシャ」まで言う。

 

ムシャムシャと口にだすと、なんだか分からない、もうめちゃくちゃ楽しくなってくるのである。

今でも言ってて自然と口角が上がってしまう事に俺が一番驚いている。ムシャムシャ

 

 

プーさんが呑気に蜂蜜の壺へ頭を突っ込んで「前が見えないや」なんて言いながら、フラフラその辺にぶつかりまくって、坂道を転げ落ちてく様子に感じた心跳ねる気持ち。

のび太くんの従兄弟の生活と、プーさんの暮らす「100エーカーの森」での生活は、なんだか分からないけど無性に嬉しくなる気持ちがたくさん詰まっている。

改めてプーさんが大好きになった映画だった。

 

 


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