-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

夜を越えて

 

昨晩は西天満GANTZ toi,toi,toi,にお越し下さった皆様ありがとうございます。スタート直前はめちゃくちゃ雨風キツメでしたが多くのお客さんに集まってもらえてポックンは幸せもんです。ドラマー谷本さんとのセッションは正直言うて「スタジオとリハーサルの方が良かったね」というオチが付いてしまったものの、お客さんからの反応や、もらった音源を聞き返すとそこまで悪くもなく一安心。ただ「こんなもんやないで」の良い心残りを胸に来年へ。

 

 

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今回も共演のバンドRe:Lillyの湯口さんから動画を頂きありがたき幸せ。毎度見るのがめっちゃ恥ずいし辛いけどホンマに助かるんです。いつもありがとうございます。

昔はライブハウスに出ると1000円くらい払ったらライブ動画を撮ってくれるシステムがあったけど、今はビデオ撮りますか?って聞かれへんくなったな。VHSテープでもらう感じとか懐かしい。荒い映像に映ったヘッタクソな自分達にウットリする感じ。プロにでもなったかのような気持ちを刺激されてとても気持ちよかった思い出。

 

 

イベント終わり打ち上げで談笑。俺はどうもああいう場所が苦手で、隅の方に行って隠れるように過ごそうとしたけど、スタッフさんに真ん中に呼んでもらってヘラヘラ、ニヤニヤする。入れ替わり立ち替わり共演者さんに声をかけて頂いたり、谷本さんにビールなどご馳走になったりして過ごす。田舎に住んでるもんで一足お先においとまさせてもらう。いつも通り一杯のビールで顔真っ赤にしてフラフラ各線の終電を乗り継ぎ乗り継ぎ、最後の電車に飛び乗った。安堵から熟睡。目を開けると終点で、駅員氏に揺すり起こされている俺。

 

最寄駅に向かう線の電車は「終了しました」の電光掲示板やろ。どうすんねんな。夜勤明けでめっちゃ眠いし、もう歩きたないで俺。そんなワガママを言うてもタクシーに乗れる余裕は当然なく、何も考えずに歩き始める。電池が1%の携帯が電車からずっとナイナイのオールナイトニッポンを流してくれている。iPhoneの充電1%は音楽再生に限り謎のスタミナを発揮してくれることで有名だが、ネットやカメラを使おうものなら一瞬でゲームオーバー。時間を見るのも諦めてラジオが家まで流れてくれることを祈りとにかく無心に歩く。1日を通して水とのど飴と打ち上げのビールしか口にしてなくて腹ペコ。しかしコンビニはおろか自販機すら出てこない真っ暗な田舎道。住んでる町は山を切り開いたニュータウンで、歩くと足首が曲がる急な坂道だらけ。それだけで相当ディープなテンションなのに暗闇の中、出っ張ったマンホールに蹴つまずいて、ころびはしなかったものの軽く足を引きずるようにして歩く羽目に。トボトボのショボボンなテンションでうつむいて歩く。夢中になってた98年のナイナイがおもろいことを言って笑いそうになるけど、なんかイライラしてるし笑えへんぞ!みたいな、全く意味のわからん意固地も発揮。

 

歩く歩く歩く。なんにもない。坂道の上がり下がりしかない。「『だっちゅーの』っていうのが流行ってるねんて。え?あ、『だっつーの』やわ」とか、そこが曖昧なくらい98年て昔なんか。歩く歩く歩く。たった2駅を歩いて1時間かかる田舎道。ようやっと地元の駅が見える。何一つトピックになるようなことが起きない虚し過ぎる帰り道。なんかおもろいことでも思いつけばええのになーんにもない。疲れ果ててんのに律儀に風呂に入って、髪乾かして気絶するようにソファに突っ伏したら朝になっていた。当たり前にタクシーをつかまえるようになった未来の俺が18年の俺を見ている。

 

 


PETIT BISCUIT - Memories

 

 

Sunset Lover

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Presence

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