-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

太郎冠者は踊る

 

見ました。

 

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イチロー選手らしい、ピリッとした空気とユーモアに会場が包まれていた。あと、2ちゃんねる元管理人のひろゆきさんを思い出す喋り方やと思った。

 

 

 

会見があった日、そのことをラインで教えてもらい、バイトから帰宅後朝飯を食べながらノーカット版をじっくり鑑賞。たぶん人生で初めて野球関連のことに2時間近く時間を割いたと思う。

野球少年にとっては畏怖の対象なんだろうし、自分のような野球素人でさえ、日本の誇りだと改めて思う。野球のことはなんにも知らんけど、心から拍手する気持ち。今までありがとうございました。と言いたくなる存在。日本に何人も居てないんとちゃいますか。

 

 

 

イチローさんはストイックを編み込んで出来たような人に映る。しかし本人は会見で「自分は我慢ができない」「やりたいことを少しづつ積み重ねた結果」だと仰っていた。ストイックという言葉を「我慢して努力を積む」という一方向から捉えていたのに気づく。氏は「我慢をしないで自分にできること」を積み重ね続けるストイックを完遂した。いうまでもなく、他人からするとそれはとてつもない「我慢」に映ることがあるということなのだけど。

ゴールに向かってまっすぐ突き抜けていく、融通がきかないくらい「禁欲的な人」という字面からのストイックのイメージは、意味として間違いではないだろう。しかし見方を変えて考えると、「欲望のまま」を貫き通すストイックもあることに気づく。どちらにせよ続けられることこそ才能であり、イチローさん言う所の「小さな積み重ね」を必要とする気がした。

「野球への愛を貫いた」とも仰っていたけど、恐れ多くも「飽きる」ということについても話が聞きたい。

 

 

話は変わるけど、たまに「誰々がストイック」みたいな話を聞くと、ついこの手のレジェンドが頭に浮かんで比べてしまうことがある。悪い癖だけどストイックなんて軽々しく言われた方も恥ずかしいんじゃないかと思う。たいてい「自制心がある」とか「まじめに頑張ってる」くらいのことで、でも、それはそれで素晴らしいこと、褒められて良いことなのに「あの人はストイックだよね」と表現されてしまうと首肯し損ねたりする。使いやすいから簡単に使われる言葉だけど、ストイックなんて言葉はそうそう当てはまることはないと感じる。流行り言葉の「やばい」の基準がゆるくなったのに似てる。ストイックにやりたいことを極めて生きます。

 

 

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新聞記者の質問に何度かイチローさんは怪訝な表情と応対をしていた。画面からもそれは伝わっていて、新聞記者はボソボソと喋っていたり不満そうだ。テレビ局の人は慣れているのか、明朗快活な質問と受け答えで好感が持てた。

 

今日もありがとうございます。

 

行動原理が「とにかく体を動かしたい」だと聞いて深く関心した。若い人が若いうちに見つけるべき「やりたいこと」ってこのくらい単純な核心のことだ。一応、老いも若きもか。やりたいことに興味関心を超えた何かがプラスされると、やりたいことが仕事になる、可能性がある。本当に素晴らしいお話をありがとうございました。という顔で最初からずっとフルチン。

 

 

イチロー 262のメッセージ

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