-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

こんな男が好きだから

 

雷が鳴ってます。大雨強風雷注意報。雨の箒がアスファルトを掃除してくれているように見える。

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現在公開中の「IT THE END」を見る前の予習に前作をプライムビデオで鑑賞。先日テレビでも放映があったそうだけど、どちらも鑑賞した人曰く、放映時間の関係上意味が分からなくなるレベルでカットされていたらしい。90年公開の初代作品も見るか迷うが「わっ!」の驚かしにお腹いっぱいなのでやめる。

前作の「IT」はホラー映画の姿を借りて人種差別や虐待など、社会問題の中の恐怖を「IT」とし、目に見えない実態のない恐怖をピエロに置き換えた表現に見えた。またそれに立ち向かうのが子供であることも、大人になった自分がいかに多くの問題を見て見ぬ振りしているのか、純粋な疑問から遠ざかっているのかを思ったり。子供たちがピエロをぶちのめすシーンまで含めて恐怖が支配する世界感。または力を合わせて理不尽に立ち向かう的な感じ。序盤にCGを多用していて、どれもチープに見えたのだけどアレは理由があったんだろうか。残虐系の気持ち悪い演出は久々にホラーを見た身としては不快感マックス。ただただキモい。

 

予習を終えて映画館へ。普段ホラー映画を全く見ないから分からないけど、最新作は好きな人が話すB級ホラー的。ともすればバカ映画に見えなくもない。シリアスに見せて確実に笑わそうとしてるノリもチラホラ。前作には無かった(謎とされていた)妙に複雑かつ「なんじゃそれ」な設定がドンドン追加されており、途中から何を見せられてるのかワケが分からん展開が続く。これで良いのか?とラストに向けてやりたい放題のめっちゃくちゃな映画に。勿論「わっ!」の驚かしはジャンジャンあって、それ以外はマジになって見てもしょうがないと思わされる超エンターテイメント。ガーッと過ぎ去って「面白かったー」となるUSJのアトラクションみたいな怖いも楽しいも詰め込んだやつ。

劇中いろんな作品のオマージュがあった。タランティーノファンが「あのシーンはどの映画のなんのシーンのパロディで」と言って楽しむように、この映画もそういうシーンがてんこ盛り。ホラー映画を見ない自分でもわかるくらい盛り盛りになっており、初見でそうかな?と思っただけでもエイリアン、ソウ、エルム街の悪夢遊星からの物体X漫☆画太郎と元ネタも様々。ドサクサに紛れてシャイニングの有名なシーンがそのまま使われてたり、監督はスポンサーにアレコレやらされ嫌気がさしてヤケクソになってるのかと思ってしまう。しかしスティーヴン・キングカメオ出演してる所を見て、全員で狂った映画を作って楽しもうぜってなったのかも。バッドトリップの映像化を試みたような世界観と3時間弱のハイボリュームにとりあえず疲れた。正直、最終局面でファイナルファンタジーみたいになってたのは苦笑いでした。

 

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ところで「わっ!」の驚かしってホラーなのか?アレは怖いんじゃなくてビックリしたんじゃないのか?調べたら英語のホラーは「ショック、恐怖、戦慄」と載っている。このショックは「精神的な」やつで、効果音で言う「ガーン」のことじゃないのか?などと、驚かされたのが悔しくて屁理屈を言いたがる輩にホラーとファンタジーはまだ早いんだよ。もっと楽しめ。ほんなら今日も最高の1日になるで!

 

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