-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

マイケル・ムーア監督のPodcast

 

今朝、ジャーナリストでドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーア氏が、1月3日Podcastアメリカ国民に「今何が起きているのか」を知らせる内容を訥々と語り聞かせた事を知った。

 

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最近のムーア氏の映画予告。


映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』予告編


【公式】『華氏119』/11.2公開/ティザー予告

 

 

TwitterPodcastの内容を詳細に翻訳された方がおられたので、全文をコピペさせて頂いた。自分も含め、何が起きてるのか気になってるけど、何から調べたらいいものか、となってた人も少なくないと思うのでご覧になってみてほしい。「ボーリング・フォー・コロンバイン」や「世界侵略のススメ」など、これまでアメリカの矛盾や隠蔽された真実を軽快に、重厚に映し出してきた氏の願いとも取れる国民へのメッセージは、ハッピーエンドに繋がる映画のワンシーンのようで、まだその導線にあり切実なものだ。

 

 

 

 

2020年1月3日になったばかりの真夜中だ。新年が始まったばかりなのに、トランプが戦争を始めようとしている。メディアは「戦争行為」と呼んでいる。どんな行為かって?アメリカが、イランのナンバー2の幹部を暗殺した。このような日が来ることは分かっていただろう? トランプは就任初日から イランを狙っていた。オバマによるイラン核合意からの離脱。オバマの成果はすべてつぶす。それがトランプ政権の最優先事項だからだ。世界中でニュースになっている。彼の名はガセム・ソレイマニ。君たちは一日中この名前を聞くことになる。CNBCでは、もうこう言ってる。「テロリスト。世界で一番悪い男。多くのアメリカ人を殺した」と。

ソレイマニ。 誰か知ってた? マジで。私は聞いたこともなかった。でも今日中に、君たちは知るだろう。彼が最新の「オサマ・ビンラディン」であり、「バグダディ」であると。 もう一度言う。ガセム・ソレイマニ。初耳だろ。これが政府のやり方さ。大きな嘘。何度もこういう嘘をついてきた。学校で教えてるか知らないけど、アメリカはかなり前から敵のリーダーを暗殺してきた。白人がアメリカに来た時から。ネイティブアメリカンのリーダーや酋長をね。私が覚えている最初の暗殺は1963年11月、私は9歳だった。JFKが暗殺される3週間前。CIAが南ベトナムのクーデターの支援を決め、ジエム大統領が殺害された。アメリカの言いなりになる独裁者が欲しかったからだ。その後1年以内に、アメリカは北ベトナムアメリカの軍艦を攻撃していると嘘をついて、ベトナム戦争に介入した。

今日予定していたPodcastは別にあったんだけど、どうしても緊急に話したかった。アメリカが今回の犯罪を正当化するために嘘を並べるプロパガンダマシーンになる前にね。

トランプの行動を理解するのに天才である必要はない。クリントンだって同じことをした。弾劾追訴の直前に空爆を命じたんだ。どこにだと思う?
イラクだ。イラクを爆撃したんだ。自分の弾劾追訴を邪魔するために。今回はトランプ。上院での弾劾裁判が開かれようとするときに。
これ以上にアメリカ人の注目をそらすものはあるか? その結果、アメリカ人は再び息子や娘たちを無用で愚かな戦争に駆り出すのだ。このバカバカしい行為のために、罪のない人々、アメリカ人がもうすぐ命を落とす。アメリカにとってこれは初めてじゃない。アメリカは外国でクーデターを起こし、70年以上も選挙に干渉してきた。
ロシアじゃないよ、我々アメリカ政府のことだ。アメリカが選挙干渉を発明したといってもいい。ネットで調べたらいい。CIAが関与した選挙干渉が30~40か国はあるだろう。我々の税金でだよ。アメリカの言いなりになる候補を立て、選挙資金を支援し、それが失敗するとリーダーを失脚させたりクーデターを起こしたりしてきた。1973年、チリでクーデターを仕組み、 アジェンデ大統領は暗殺された(か、自殺させられた)。
民主的に選ばれた大統領を、自分たちが気に入らないから。彼がいくつか事業を国有化しようとしたら「そういう態度に出るか? じゃアメリカが動くぞ」と。他にもある。1953年、民主的に選ばれたイランの首相。彼はただ、自国の石油を、国民のために国有化しようとしただけだ。英米の石油会社のものでなく。今のノルウェーのように。
その結果、失脚させられ、クーデターを仕組まれ、その後の人生を自宅に軟禁された。

その後、英米の関与により国王が25年間実権を握る。彼は恐ろしい独裁者で、何千もの人々が拷問で殺されたり苦しめられたりした。
でもついに、1979年イランの人々が立ち上がり革命を起こしたんだ。独裁者にうんざりしてね。反乱を起こしたんだよ。他の国のようにね。王を追放して自分たちの政府を作った。宗教的指導者が指揮するようになった。アメリカ大使館員たちが1年くらい人質に取られて、レーガンが大統領になる数か月前に開放された。
これがアメリカとイランの歴史だ。
アメリカが、長きにわたってイランを抑圧してきた。1年後、アメリカのアライであるサダム・フセインが…そう、アライだ。当時フセインアメリカは友好関係にあった。フセインイラクがイランに侵攻しようとしたとき、アメリカはそれを助けた。兵器や化学兵器を提供し、衛星でイラン軍の位置を教えた。そしてイラン・イラク戦争の1980~88年で、50~100万人が亡くなったり殺されたりした。アメリカがあおった戦争で。でもアメリカは、サダムに味方してイラクを助け、いろんな兵器を提供してきただけじゃない。
覚えてる?アメリカがイラクに侵攻したときのこと。2003年。大量破壊兵器があるとか言って。だってそれはアメリカが提供してた武器なんだから。化学兵器も。イランを攻撃するために。
アメリカは、サダムがイランの人々を殺すのを助けていたんだよ。何十~100万ものイラン人を。イランの人たちはアメリカのことをどう思ってると思う?好感を持ってるはずがない。
その上、我々は隣国イラクを侵略した。ソレイマニ司令官とイラン革命防衛隊にとって、こんなアメリカが隣にいるのはよくないね。だから彼らはイラクに侵攻している米軍と戦う民兵組織を助け、米軍兵士を殺害していたんだ。
どこかの国を侵略したらそうなって当然じゃないか? その国は自分たちの国に侵攻したり、爆弾を落としたり、国民を殺したりしていないのに。石油が欲しいからって、ただその国に行って侵攻したんだ。
イランはこうやって関与した。イラクイスラムシーア派を助けていた。アメリカ軍を止めるために。誰でもそうするだろう? 米軍が君の町に侵攻し、空爆し、目に入るものはすべて撃ち、子供たちをころしたら、君ならどうする?わかってるよね?
私たちがするであろうことを、彼らはしたんだ。そしてアメリカでも 911の直後 、大勢の少年少女が、 陸軍、海軍、空軍に志願した。 国を守るために。彼らは、自分たちが911とまったく関係のない国であるイラクに派遣されるなんて、夢にも思っていなかった。そして、4000人以上のアメリカ人兵士が亡くなった。今も戦いの終わりはまったく見えない。悲しいね。
でも、 ソレイマニにアメリカ人兵士の死の責任はあるか? ない。
責任はブッシュとチェイニー、あとラムズフェルドにある。アメリカが、我々が、兵士たちを殺したんだ。覚えておいてほしいけど「我々」だよ。税金を払う限り「我々」なんだ。反対しようと、デモをしようと、アメリカの名のもとに行われた限り。私たちは止められなかった。そして、私たちの税金が使われた。だから「我々」だ。90年代にクリントンが禁輸措置のときに行った空爆から、2000年代のブッシュの戦争までの間にも、50万~100万人のイラクの人々が亡くなった。それはアメリカの責任なんだよ。アメリカの空爆、殺害、制裁の結果だ。クリントンの攻撃にはとても独創性があった。給水施設や発電施設を爆撃して、何週間も停電させたりね。
それが直接的にも間接的にも高齢者や若者の死につながった。病院も使えなくなった。我々、アメリカがやったんだ。そして昨日アメリカがまた暗殺。イランの幹部を殺害した。
このままこっちに注意を持ってかれて、トランプのことはおとがめなしかい? 一か月後にはアイオワで最初の党大会があるんだよ。2020年大統領選挙の。そのことも考えないのか?
このろくでなしに代わる人間を選ばないといけないのに。

我々はこれまでさんざん騙されてきた。特に君たちが10代~20代前半の大学生なら、大人が君たちに手渡そうとしている世界は十分ひどいものなのに、さらにまた別の戦争だって? 
すでに兄弟姉妹がイラクに派兵された人、家族や近所の誰かがこの戦争で亡くなった人もいるんじゃないか?

最後にこれだけは言いたい。今日聞かされるどんな嘘にも騙されるな。すべてを信じるな。すべてを疑え。歴史を調べろ。アメリカがイランの人々に対して何をしたのか調べろ。
1950年代からだけでもいい。我々が引き起こしたイランの人々の悲劇、痛み、苦しみを。

もう「我々」という言葉さえ使いたくない。うんざりだ。これ以上アメリカの名のもとに誰も暗殺してほしくない。いつか恐ろしいつけを払うことになるだろう。
トランプは一切気にしちゃいない。すべてトランプが仕組んだことだ。1年後も大統領の椅子に座るために。トランプのたくらみはこれだけじゃない。皆知ってるだろ。トランプとロシアの結託を。この暗殺の数日前にプーチンと電話会議してる。他に何を細工したんだろうね。あまりこんなことは言いたくない。若い人たちに何をやっても無駄だと思われたくないからね。投票する意味がないとか、自分たちにトランプは止められないとか。でもそれは間違いだ。だまされるな。良いニュースがある。トランプが大統領になって3年の間に、1200万人以上の17歳が18歳になり、投票できるようになった。 1200万人以上の若者だ。考えてもみて。彼らの半分でも投票したらうまくいく。若者たちは今回のデタラメさをよく知っている。明朝目が覚めて、「我々」が戦争に行かなければならないと知る。いや、「我々」じゃない、「彼ら」だ。私の世代は戦争に行かない。若者は自分たちを無駄死にさせる候補者に投票するか?しかしもうニュースで、暗殺された司令官がどんなにひどい奴だったか喧伝されている。
ここでお知らせ。「地球上にはひどい奴が山ほどいる」のだ。ものすごくひどい奴が。アメリカはそれを全員暗殺していくのか? 違うだろ? 悪い奴をまとめて暗殺するのか? 違う。悪い奴を阻止する方法は他にもたくさんあるんだ。この暗殺の結果をトランプの思うようにはさせない。
でもそれは我々にかかっているんだ。初日から闘い始めなければ。暗殺したのは単なるならず者のテロリストじゃない。外国の幹部たちだ。アメリカはいろんな国のことが気に入らないけど、だからって外国の人々を突然暗殺しないくらいの文明には達してたんじゃないのか? その国と戦争してるわけでもないのに。皆、友人や家族とこのことについて話そう。騙されるな。上院に電話しよう。議員がいなくてもスタッフに言うんだ。イランと戦争はするなと。外国のリーダーたちを暗殺するなと。はっきりとわからせよう。
軍を応援したい? じゃあ無駄死にさせるような派兵はしないよう伝えるんだ。

電話しよう。「ばかげたことはするな」と。君たちは闘える。何百万もの有権者が今日行動できる。
急なPodcastを聞いてくれてありがとう。

 

かなり簡潔に「なるほど」と思わせてくれるムーア氏の解説ですが、日本人には関係ないでしょと思われる方もおられるかもしれない。現段階では直接的に関係のない事かもしれないが、日本の現行政府のやり方には少なからずトランプ大統領の影響があると思う。今の首相はいつからか妙に強権的な人物になった気もする。戦争に近づいていくような不穏な動きを見せる日本政府のもとで生きる自分も後学のために、そのやり口を見て知っておくことは不要ではないと思ってしまう、嫌な心待ちだ。

 


If Only For One Night

Let me hold you tight
If only for one night
Let me keep you near
To ease away your fear
It would be so nice
If only for one night

久しぶりに聞こえてきて感動するメロディ。歌声。歌い方。歌いたくなる感じ。音楽やん。

 

ハグという行為をアメリカの映画で知った。友達同士、恋人同士、親子、動物と。対象はなんでも良くて、ただお互いを信頼してることを体現するとても良い文化だなと思う。実際ハグをするだけでかなりの不安やストレスが軽減されることが科学的に実証されている。そういったとても簡単なことで、争いや諍いを避ける方法を知っている筈なんだけどなという思いが募る。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで! 

 

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