京急に乗って旅行 - -kemurikikaku-

新しい景色が見えてきた。もう少し、もう少しと歩き続ける。良い調子だ。

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寝起きの頼りない筆跡で思い出せるままに書いた手記。

「これは夢だ」と割とすぐ気づいた。日本のどこかを歩いている。ここは多分日本だけど砂漠みたいな、山みたいな場所。俺はこの場所をよく知ってるみたいだ。後ろから誰か歩いてくる。それが昔の友達だとわかっている俺。あえて友達に気づかないフリで目的地へ歩く。目的地は「イナバの物置」みたいなのがある場所。そこは昔の仲間とよくタムロした、隠れ家みたいな場所。イナバの物置みたいな場所に当時の友達と撮った沢山の写真やプリクラを貼った大学ノートが放置されたままになってる。自分たちがタムロしなくなった後、次にここへ来た誰かに荒らされ放題に荒らされた物置だが、置いていた布団なんかは無くなってるけど、不思議と壊れたり、写真が無くなったりはしていなかったのを、昨日おととい、夢で見てここへ来た時に確認している。確かに同じ場所の夢を見ている。あの時は俺1人だった。今回も目的地は物置のある場所だが、あえて物置が上から見下ろせる場所に行って、友達が懐かしい写真やプリクラを発見するのを眺めることにする。高2の時の友達が物置を発見した。懐かしそうに眺めているのを上から「プリクラも残ってるで」と声をかけた。突然声をかけられたことでも十分驚くだろうなぁと期待したがこちらを向いて俺を目視する。しかし一切驚かず、「そうなんや」と普通に会話している。かなり久々なのに彼が驚かなかったことが少し悔しいような、不満な俺。彼は数枚のツーショット写真が入った透明の袋から、当時の彼女と映った写真を発見した。ソッとそれを抜き「持って帰る」とつぶやいた。確かにこんな所に写真を放置してるのも意味が分からないので、自分も写真を抜く。場面が変わって車の中で高1の時の友達と話している。場所はさっきの物置の目の前とかその辺のはずだ。彼とも酷く久しぶりだったが、自然と話が弾んだ。さっきまでいた高2の時の友達は跡形もなく、彼といたことも忘れている。高1の時の友達は、一人っ子のはずだが自分の兄がどうこうで、エジプトで何かの調査をする仕事をする為に大型二種免許を取ったとか、夢らしい意味不明なことを言っていた。「エジプトで仕事をしてる」というのが妙に琴線に触れ目を輝かせて彼の話を聞いた。突然、車の外に黒い布をまとった人間が列をなしてやって来た。車の後ろを砂漠を歩く為の顔を覆い隠す布の服をまとった男たちがズラズラ歩いている。布の服は黒い。何語か分からない言語で歌うように、叫ぶように歩いている。突然の異様な光景。静まり返った車内で後ろを振り返り固唾を飲んでその光景を見る我々。こちらに気付いた黒布の1人が車の中からでも分かるようにニヤリと笑って止まる。ボロボロの黒布をまとった男たちは、その辺に置いてある巨大な壊れた機械を叩いている。なんとなくそれが「出てこい」と言ってると分かる。壊れた機械が放置してあるのだと思ったら、そこからエジプト人風の布をまとった異国の家族がゾロゾロ出てくる。規則的に路駐してる車のような壊れた機械風の家から、赤と白の砂塗れの布の服を着たエジプト人風の家族がゾロゾロ出てくる。その様子を見ていてどうも我々も車内を出ないわけにはいかない様子。とても嫌な予感がする。出たくない。しかし慣れた様子で何も言わずに外に出る友達。なんせエジプトで仕事をしてる彼だ。ここは従った方が良さそうなので、自分も観念して外に出ると車の後ろに並ばされる。エジプト人風の男2人の隣に我々2人も並ぶ。別の場所で並ばされたエジプト人風の家族が、黒布の連中にいきなりムチで腰をビシッと打たれた。布の服が裂け、赤い血が見えている。唐突な暴力に驚くが早いか、俺の隣に立たされたエジプト人風の男は黒布にムチを持たされ、自分の肩を自分で1発ビシッと叩いた。うん？全然痛くなさそうな叩き方だ。なんだか分からんが黒布にムチで叩かれることから逃れられそうにないので助かった。俺も軽く自分で自分の肩をしばいて痛そうな顔だけ作ろう。エジプト人風の男がムチを黒布に渡すと「ワンハンドじゃ駄目だ」と言われている。肩を自分でしばくことを「ワンハンド」と言うらしいのをなんとなく理解したが、エジプト人風の男は黒布にムチを渡したと同時に他の人たちと同様、腰をビシッとやられた。布の服が裂け血が見える。何やねんこれ！？誰やねんこいつら！？ここどこやねん！？焦りと恐怖で小パニックになってガバッと目が覚めた。

なんの夢やねん。