-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

アパレル大将

 

鞍馬山から見た景色は澄んだ山々と小さな町だった。

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きつい傾斜の階段を登りながら息を切らし、つんのめりそうな傾斜を降りながら脚トレのランジを思い出していた。この山には「金星からやって来た大魔王を封印した場所」が大真面目に作られている。どこかで聞いた気がして記憶を辿ると直接関係はなかったのだが、オカルト研究をされている吉田悠軌さんのお話しにリンクした。この魔王とは関東では「第六天魔(王)」関西では「牛頭(ごず)天王」として古くから伝承されている由緒のある、欲望を司る仏敵とされていた。修行の邪魔をする、いわば西洋文化における悪魔にいちするものと思うが、明治になり廃仏毀釈が行われた際に迫害を受けたとされているとか。怠惰な脳は有酸素運動に戻り、よいしょよいしょと山を歩かせ、魔王のお堂へ辿り着いた時、俺みたいで好きだと思った。

 

1日がふーっと過ぎていく毎日がどちらかというと嬉しいこの頃。インプットをしていなさすぎるのか文字も浮かばなくなってきて愉快だ。このまま頭の中が完全に空っけつになるとどうなるのか。何か起きそうで何も起きないのが正体の日常で、何か起こしたらヤバいよな〜と煙を吐き出す。息を切らして生きるのは面倒だし、つんのめりそうになりながらの生活はごめんだ。とりあえず決まっていることは決まっているし、未定のことはこれからも先送りしたい。溜まっていくレシートを捨て、また物を買う。ありがたい限りで、これ以上ないくらい幸せなんだけど、自分の中の自分らしき誰かが腕を引っ張りどこかへ連れていこうとしている。全てに「わからんけどね〜」とボヤボヤ返事しながら無責任な時間を流されていく幸福。

 

youtu.be

ここ半年ほどWeb漫画の連載と、ほぼ日のコラム「今日のダーリン」だけが新鮮な外からの空気だ。ほぼ日のコラムに関しては長いこと読んでいて、気に入った回はコピーしてメモアプリに保存している。9日の「今日のダーリン」はぼけっとした頭にも、いいことが書かれてあるような気がして久しぶりにコピーしておいたが内容は忘れた。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!