-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

カチカチのこんにゃく

 

1歩進んで2歩下がり、ほんなら3歩進んだら。

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舐めんな舐めんな舐めんのやめんな。

 

1976年作、大島渚監督の「愛のコリーダ」を鑑賞。昔から大変興味があった「阿部定事件」の顛末を扱った映画。

1936年東京の待合、少し違うが今でいうラブホテルのような場所で男の絞殺体が発見された。遺体からは陰茎と睾丸が刃物で切り取られてあり、布団と遺体には血文字で「定吉二人キリ」と書かれてあった。

狂気の痴情がもつれまくったゴリゴリ18禁映画。DVDを探してた当時は高価で買えなかった作品もかなりサブスクで観れる時代になりました。おおきに。開始から頻発するまぐわいに最初こそ身を乗り出すが、徐々に何を見せられてるんだとアホらしい気持ちになりながら、クソほどいちゃついてる男女を1時間半程呆れながら眺めることに。後半は10分に1回くらいSEXシーンが入っていたと思うけどラストに向かうある種の伏線であり、いかに阿部定が吉蔵のチンポに固執していたかを映し出しているのでしょうがない。当時も「芸術か猥褻か」を侃侃諤諤やって裁判にもつれ込んでおり、大島監督の「猥褻、なぜ悪い」は有名な言葉だ。とかく語られる実際に挿入しているSEXシーンやフェラチオからの口内射精など、世間様が口出ししたくなるのは理解できるし、だから?と言いたくなる気持ちはもっとわかる。繰り返しになるが「阿部定事件」は痴情がメインなので、それを撮らないわけにはいかないのだ。いかにウサギのようにSEXしまくっていたかが本当に肝の映画であり内容。それだけにラストがイカれていて怖い。

 

youtu.be

映画自体は美しい映像や劣情を煽る艶っぽい演技など最高でした。とにかく見れたことで満足。

 

藤竜也さんがとにかく魅力的だった。日本一色っぽい角刈りです。吉蔵役の藤竜也さんは映画の出演をめぐり事務所を退所。当時のことを2019年のインタビューで答えている。

計算ができる商売じゃないからね。仕事が来るのを待つ商売ですから、あんまり悩んでもしょうがないんですよ。(略)やっていなかったら、つまらない俳優になっていただろうね。あそこでビビッて逃げちゃったら、表現者として自分の負い目になって一生傷になっていたと思う。

吉蔵のような優男と、ドメンヘラ定のカップリングが堕ちていく様はコメディのようでもあった。

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西成にあるSHINGO★西成さんの看板に書かれてある「負けない」である。日々。シンプルにとにかく私は負けない。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!