-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

せいぜいなんぞ知ったことか

 

スッキリしてまた始めよう。

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余計なネガティブを消し飛ばした。

 

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を鑑賞。2014年アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品。そんなに前の映画でしたっけ?という感じだ。当時アカデミー賞がどうのこうのと称賛された評判の作品だったのを覚えている。予告かなにかで映ったアメコミ風ヒーローを見て「マーベルか〜今はええかな〜」とスルーしていたのだが、アメコミもマーベルも関係ないことを見始めて知った。

かつて「バードマン」というシリーズ作品で大成功を収めたハリウッド俳優リーガン。しかし過去の栄光は寂れその後のヒットは無く、離婚、薬物依存更生プログラム中の娘、「元バードマン」としか世間から認知されなくなったリーガンが、舞台俳優としてブロードウェイ進出という無茶な賭けに出る。

慌ただしい映画だった。アマプラの作品説明の項に「全編1カットかと見紛う長回し映像で圧倒的なリアル感と臨場感は必見!」とある通り、1カットでずーっと映画が途切れることなく2時間進んで行くようなテンポの良さが特徴的。普通の映画のように途中でカットが切り替わったりシーンがちょいちょい区分けされていたら集中力が切れて見てられなかった気がする複雑な内容だった。「舞台の裏側」がストーリーの主要部で、俳優ではない一観客としてはあらゆることが「知らんがな」で片付けられてしまう冷徹さを知った。根幹は「でもやるんだよ!」的モチベーション系コメディ。

走り続けるストーリーの合間にリーガンが過去の栄光に縛られて浮き沈みするシーンが象徴的に映る。無用と知りながらプライドを握りしめ、惨めな気分を自分以外になすりつけたくなる、身勝手で鬱屈の塊のような陰惨な気分を2時間の間に何度もリーガンは反芻する。その度にバードマンの幻聴が「お前はできる。お前は飛べる」と囁いてくる。しかしその幻聴こそが過去の栄光そのものであり、打ち砕くべきプライドだとリーガンが自然に導かれるクライマックス。そこまでを一気にダーッと見せてくるもんだから疲れた!面白かったけど!

 

youtu.be

プライドからくる恥ずかしさを捨て切れない状態で、しかし裸になるしかない状況を越えていく瞬間は心からバカな自分を肯定してる時だ。無知だからこそ成し得ることが俺をワクワクさせてくれた。見る前に飛べでやるしかねえ。

 

先週は筋トレ1回しかやってないど。身体中が張り詰めてる感じがしてどうも動きにくい。全身が浮腫んで破裂しそうな気分だ。しのごの言わずに運動しよう。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!