-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

電池不足を讃えても

 

空々しい気分に風穴をあける。

f:id:kemurikikakuku:20220121014946p:plain

だいたい楽勝。

 

ジョン・カーニー監督2016年の作品「シング・ストリート」を見た。昨日の「はじまりのうた」より断然こっち!

大不況、両親の失職、不仲、暴力はびこる学校に転校、イカれた校長やいじめっ子に目をつけられて散々な日々を送る15歳のコナー。ある日1歳年上のラフィーナに一目惚れしたのをきっかけにバンドを組むことになる。1985年アイルランドのダブリンが舞台の青春映画。

これはよかったねー。「はじまりのうた」とあらましは変わらないのに惹き込まれた。無力だと思い込んでいた少年がどんどん強くなっていく描写にワクワクするのかもしれない。バンド、恋愛、青春が少年を詩人に変えていく感じ。最高。劇中流れているバンドのオリジナル曲がとてもよくてiTunesで買。80年代が好きだけど洋楽ロックとポップスがどうも好きになれなかった。しかしこの映画で聞くと元々好みの曲のように響く音楽のマジックも体感。コナーの兄貴が回してくれるレコードが最高でまた買。映画と音楽の奇跡にひたる清々しい時間を過ごしたのでした。

 

youtu.be

この映画はまた見るんだろうな。

 

頑張って着飾る少年少女が徐々に素顔に、等身大に戻っていき、その姿こそ1番美しいことが分かる。おっさん目線なのかもしれないが高校生の時に見たとしてもそう思ったような気がする。良い映画見たなーと思うことは多々あれど、これほどの満足感を噛み締めたのは久しぶりで嬉しかった。高校生の頃、ウッキウキで映画館を後にする時の高揚した気持ちの尊さ、かけがえのなさを思い出させてくれた。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!

 

シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)

シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)

  • フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
Amazon