-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

なんかいないから

 

ダウンがラストスパートを頑張ってくれてら。

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春はまだかと凍りついた町を走る。

 

1987年五社英雄監督作品「吉原炎上」を見た。

18歳で吉原に売られた久乃は廓の世界に翻弄されながら、強く美しく成長していく。物語を春夏秋冬の4章に分け、女たちの生活をドラマティックに描く。

「ええじゃないか」に続き趣味で落語をやっていた頃に見たかった作品。映画は明治末期の話で、できたら江戸の吉原が見たかったがこれはこれで素晴らしい。この頃の大門やお歯黒ドブ、廻しと呼ばれるシステム、金魚売りなど、物語と関係ない部分のディテールに大興奮。落語への興味がピークだった頃の熱が少し蘇った。お話にも言及したいところだけど、個人的に歴史資料として楽し過ぎて、煙草盆の使い方ひとつ取っても暮らしの中に溶け込んだアイテムについ目がいってしまう。

そんな私も声が漏れるほど見入ったのが、GYAO!の特設サイトでもピックアップされていた西川峰子さん演じる小花の壮絶な死に様。結核だろうか、喀血を繰り返していた小花はとうとう店に出ることが出来なくなり、その座も奪われ、自暴自棄になって店に乗り込んでくる。スローモーションの映像で血を吐きながら局部を指差し「ここ噛んで〜」「男がほしい〜」とのたうち回るシーンの強烈さ!なんだこれは!?が久しぶりに出た。あのシーンだけでも見た甲斐が十分あるといえる。

登場人物の、特に女性の顔と名前が一致しないことが多く、かなり終盤まで久乃以外の女性がほぼ判別できなかった。眉なしのすっぴん姿と艶やかな花魁メイク姿のギャップもあるんだろうけど。あと2回は見たかったのでDVD買おかな。

 

youtu.be

しかしラストの大爆発は爆笑してしまった。上手く説明できへんけど、なんか昭和やなとも。何度も全焼した記録が残る吉原の終焉についても調べて勉強になりました。

 

やっと見れて嬉しい。書き出せないまま1週間が経ってしまったが今はこんなところに着地した。着地する癖を付けています。久しぶりにしっかりと寝れた。不眠気味なことが多いと眠れることのありがたさに気づく。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!