-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

「愛が、地球を?」

 

まだまだ寒い。

f:id:kemurikikakuku:20220402045328j:plainf:id:kemurikikakuku:20220402045420j:plain

肌に当たる部分が全部柔らかそうなのと、ソールがしっかりしてそうなのが良い。

 

2008年タナダユキ監督作品「百万円と苦虫女」を見。

バイト先の同僚とルームシェアをするはずが、ひょんなことから前科持ちになってしまった鈴子。「誰も自分を知らない土地へ」地元を離れ点々と生活する日々が始まる。

今月公開終了の映画がいくつかマイリストにあり急ぎ見ている。蒼井優さん細すぎ!というのが1番のインパクトだった。ご飯食べや。

変なタイトルだ。公開時から気になっていたような気もするが14年も前の映画。時間の経過に驚きすぎて折りたたみ式のガラケーが当たり前に使用されていることに違和感すら覚える。出だしの期待値の上がり方が良過ぎたのか、序盤は様子見のような距離感が映画との間にあった。蒼井さん演じる鈴子が地元を出るまでと、弟が出てくるシーンが、上手く言えないがCMを見てるような感じがして、正直最後まで見てられるか不安になってくる。舞台が山村に変わり、喫茶店のオヤジを演じる笹野高史さんが登場してから一気に映画の中へ入り込めた。さらに純朴な田舎青年をピエール瀧さんが演じており嬉しくなる。瀧さんのごく自然な演技が好きなのだけど、リアルな演技は当時まだ知られざる一面だったのか、朴訥なハートウォーミング瀧に笑ってしまった。そしてこの日記では森山未來さんが「苦役列車」以来の登場。やっぱりこの人すごく良いなぁ。森山さんが出てきてから映画が具体的に動き出すこともあるが、鈴子との言葉少ない掛け合いが心地いい。森山さんは「苦役列車」の時も思ったが心情を語る表情がすげー良い。舞台が入れ替わるたびに完全に登場人物が変わるので、役者さんに注目することになった。

気付けば海外映画ばかり見ていて、「好きです」みたいな告白する所はむず痒いくらい日本を感じる。そのあと裸で朝を迎えることのえもいえぬ違和感はなんなんだろう。そんなこと幾らでもあるだろうに、頭がそれを納得しない感じが面白い。海外の人はこの映画を見てどんな感想を持つのか気になったくらい、お国柄がよく出た映画だと思う。海沿いの町で起こるチャラい出会い、田舎の閉塞した空気と芯からの優しさ、日本中の地方都市にあるホームセンターとそこに暮らす人たちのテンプレ的な動き方。好奇心か、勇気か、再起動の手引きを見た。

 

youtu.be

いま「2年で100万円貯めた」という話を聞いたところだ。私も貯めます100万円。

 

たまたま珈琲豆がウチにやってきて数年ぶりにドリップしている。昔取った杵柄は身体に馴染んでおり、目分量で珈琲豆15gをサッと取り出せる。劇中「かき氷の才能」を褒められた鈴子が困ったように笑うが、そんな感じだ。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!