-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

開けなかった宝箱

 

夏の風が吹いている。

安心、安全に生きている喜びに感謝した。

 

2018年ウェイン・ロバーツ監督作品「グッバイ、リチャード!」を見たっす。

 

余命半年を宣告された大学教授のリチャード。彼は人生の幕引きの仕方を自分で決めることになり、残りの人生を好きに生きることにした。

 

冷めた言い方をするとこの手の映画はいくつかのスピーチに集約されていく。今作も生徒の前と、同僚の前で1度ずつそれがあって、映画の伝えたいことはそこに全て詰まっている。これから死にゆく人の言葉ほど重たいものはなく、見てる誰しもが同じ最後を迎える生き物として、それは身につまされること請け合いだ。

リチャードは何者の制約も受けつけず、とことん自由に生きることで手応えを感じ、人生を謳歌し始める。これまでやってこなかったことを、なんだって出来た自分を少し後悔してるようにも、達観してるようにも見える。

 

我々は最も大切な義務に背を向けてきた。豊かな人生を送るという義務だ。生き方は自分次第なのに。人生をその手に掴つかめ。死を身近な友とするんだ。それでこそ我々は、残り少ない人生を一瞬でも楽しむことができる。そして最も大事なのは善く生きること。善く死ねるように。

 

運命を受け入れる主人公のキャラクターも重要で、リチャードは一介の生徒にはぶっ飛んだ笑える教授になっていくし、親友は彼が心配でたまらない。前半は破天荒な教授の学園モノで、後半が人生の後始末をしていく男の話となる。これまでも映画の中で見たことのある、このいかにもな内容が退屈に思えているうちに、2度と巡ってこないチャンスをつかみ取り、一瞬一瞬を大事に生きる時だ。

 

youtu.be

演じたジョニー・デップは2018年4月、妻からDVを理由に訴えられており、「ファンタスティック・ビースト」の敵役も降りることになった。先日ジョニー・デップの完全勝利で決着したが、妻は評決破棄を求めているという。

 

今年も七夕ちゃん。毎年恒例の雨模様だが、今年はどうやら晴れそうだ。短くない人生の中で晴れている七夕を数回経験したことがあるように思うが、久しぶりに会う織姫と彦星はどんな過ごし方をするんだろうか。2人が日本人なら、やりたいことが多すぎて予定がパンクしないように余裕を持ってゆったり過ごしてほしい。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!