-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

風が吹けば儲かる

 

気づけば風呂につかってる。

積極的に身体を温め、緩める。

 

 

水木しげるの描く妖怪に「つるべ落とし」というキモいのがいる。

 

巨大な頭部だけでうごめく気持ち悪良いデザインは子供のトラウマに十分なキモさ。Amazon musicがオススメに表示した「ジェントル・ジャイアント」のジャケットがそんなことを思い出させた。

 

 

プログレといえばキング・クリムゾンの顔ジャケが有名だがこの顔も人気で、ジャケットを開くと胴体がありメンバーを手のひらに置いている。

Wikipediaによると

この巨人はバンドの音楽に「雷雨を除けば、これほど上品な音楽を聴いたことはない」と感銘を受け、メンバー6人と共に記念撮影を申し出るが、ヴィスコンティ(ライナーノーツを書いた人)はうまく撮影できず、ジョージ・アンダーウッド(本作のアートワークを手がけた画家)が高い木の上で15分かけてラフ・スケッチを描いたという設定になっている

童貞の妄想のような凝りに凝った設定。疑いのない攻めの姿勢と純粋が1stアルバムに奇跡をもたらすことがわかる素敵なエピソードだ。あと巨人かわいい。

 

今年よく聞いた「顔ジャケ」音楽シリーズ。

youtu.be

そこまで書いたらジェントル・ジャイアントが貼られそうなもんだけど、何が起こるか分からない。

 

コロナでもサブスクのせいでもなくすっかり新譜を買わなくなったがそれでもチェックした数少ない新譜。井出健介と母船「青い山賊」のMVを思い出す冒頭、深い自然と日本映画のような質感の映像。紡がれる日本語。

リリース直後から絶賛のレビューをたくさん見たがじっくり聞いて、本当に良かった。4畳半フォークほどしみったれてない、ここ数年よく聞くLDKが見えるラップ。机の上で綴った内省的リアルなリリック群。日本語と音楽を味わう傑作でした。

 

台風のような風の音を聞きながら、なんにもしないで湯船にアホ面を浮かべる顔ジャケがここに。半目の私はもう家から出る必要がない今日を祝福して、心から吸い込み、深く吐き出してリラックスしている。やかましい風のなか、お菓子がある事はたいへんに喜ばしい事であります。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!

 

ALONE

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