-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

Phenomenal

 

神様の影は見たことないが、足音を聞いたことはある。

また願いが叶いました。

 

 

片山慎三監督作品「さがす」を見た。

「懸賞金のかかった指名手配中の連続殺人犯を見た」そう娘に告げた翌日、父は姿を消す。父の仕事現場に向かうと名前を騙る若い男が現れた。

 

「LOVE GOD」に圧倒され眠れなくなり続けて鑑賞。片山監督の前作「岬の兄弟」が精神的にハードパンチャーだったこともあり、ずっと二の足を踏んでいたけど鑑賞後は想像以上にスッキリしている。面白かったし、泣いたし、怖かったし、驚いた。ストーリーがしっかり組み立てられた物語を見た気持ち。そんなもんどれもそうなんだけど当たり前すぎて改めて感じることのない「映画を見てた」という感覚。物語に没入していた最高の充足感だ。息を呑む救済のお話。

 

 

佐藤二郎さんの素晴らしい演技も堪能できた。

youtu.be

 

人に言えない秘密と一蓮托生の人生を送る人が西成にはいる気がする。世界中どこでも言えることなのに、とくに西成はダーティな秘密を隠し持った人が流れ着く場所というイメージがついてしまった街。口コミレベルでテレビラジオネットから強烈なマイナスエピソードが流れ、潜入取材をして現状を書き記したライターも多い。昨今一部のYouTuberが不穏なイメージよりも良い所を照らし出している変化も目にする。コンテンツとして有用な部分を余さず使うのはトロを食べ始めた日本人のもったいない精神のあらわれか。とにかく一旦動き出せばラピュタのロボット兵のようにブランクを感じさせない街。Shingo★西成さんから友達伝手に口伝された「やまき」のホルモンに若い女性が列をなしてる映像を見て微笑。

 

 

現金な性格ゆえ最近の日本映画を観たくなった。こんな時はつい過去の名作を見てしまうけど新しいのを見とこう。偶然にも後半「LOVE GOD」と合わせ鏡の構図で、かなり特殊なことをするシーンが「さがす」にもあって唖然となりながら笑ってしまった。「さがす」のなかで全然1ミリも笑えるシーンではないのだけど、「LOVE GOD」では完全にギャグにしていた対比もおかしかった。とにかく映画はすばらしい。それそれ。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!