どんどん季節は流れて
全国で酷暑が記録され、熱中症対策が叫ばれ、学校にクーラーを導入するしないや、職場でとんでもない扱いを受けている人たちの話がやたら飛び込んでくる。
日本の気候もどんどん変化。
昔は30度がかなり暑い日だったと誰もが口にしている。
ほんま暑いね。
詩人の最果タヒさんが京都大学吉田寮に関するニュースを紹介していた。
氏は吉田寮がとても好きで、高校の時に忍び込んだりしたほどらしい。
自分の思い出と重ね合わせてタイムトリップ感を楽しめた記事でした。
夏にはこういう記事がよく似合うと思っているのはなんでだろう。
大学の頃って子供の時みたいに新しいものが次々現れて、でもこれといって特になんにもなくて、なんだか楽しかった。
中学の時は中学の、高校の時は高校なりの新しいモノコトがたくさんあったけど、大学で出会う「新しい」は濃度が高かったように、今にして思えば感じたりする。
錯覚なんだけど少しだけ大人になったような実感があって、高校生の自分は選ばなかった選択肢が手を伸ばせば掴める場所にあったような気がする。
高校生の時でも掴もうと思えば掴めたんだけど、根拠もなく諦めていた選択肢が掴めることに気付き始めた時期というか。
自然にそれを掴む時に「大人だ」と嬉しがっていた、ような気もしないでもない。
そういう体験がとても楽しかったし、単純に新しかった。
入るお店、食べるもの、着る服、話す言葉、考え方、人との距離感。
全部がちょっとずつ想定したことがある当時の自分が思う「大人」に近づいているような気がして、誇らしいとでもいうのか、ワクワクを増長させていた気がする。
どこまでも行ける気配がそこら中に漂っていた。
最近夕日が赤くてきれいっすね。
twitterでも夕日の赤をアップしてる人が日本各地にいて、熱中症対策と同じく、平等に語られている。
暑さに殺されないように明日も生きよう。
Dance (Do What You Wanna Do) - SUN '1978
Wanna Make Love / Sun-?Power / Sunburn (3in2)
- アーティスト: Sun
- 出版社/メーカー: BGO
- 発売日: 2016/03/12
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
ネオンデーモン
見たい映画が幾らもあって、自分のテンションに合わせてちょこちょこ見ていってる。
昨日見た「ネオンデーモン」はひっさしぶりに訳が分からん映画体験だった。
映画評論家の故・淀川長治さんが「最近の映画は説明が多すぎる」って話をしてたのをこれほど思い出した映画も最近見ていない。
説明がなければこっちで勝手に補完して楽しめばいいんだけど、1回見たくらいでは通り過ぎてしまう事が多すぎて「今のなんや??」となりまくった私が、スモークです。
映画の内容は理解できてない所が多すぎるので映画評ブログさんへどうぞ。
訳が分からないというのは自分にとってそんな悪い意味ではない。
高校、大学生くらいの頃、無理して難解な映画を見て楽しんでいた時期があって、あの時は「なんだか分からない映画」に興味があったから、ややこしければそれだけで満足みたいな見方ができた。大げさに書けば「よし、意味わからん!」みたいな感じで。
今になって分解すると、自分には理解が難しい映画を見ることが優越に変換できた、見終えた達成感だけを得るというか、なにせ本や映画は難解なほど嬉しい時代があった。
あれから10年以上経って身の丈を知ったのか、「今はこういうの欲してないんやなー」とも。
それが少し寂しくもあり、変化として楽しんでいる。
当時はレンタルビデオだけでなく、深夜放送でかかっていた謎だらけの映画に一本一本、ふーっ!と満足げなため息を漏らしていた。
映画が終わり、まるで飲み下せていないままエンドロールが流れる。
「この映画は・・」と興奮状態でガラケーのメール作成画面に感想を打ち込んでいく。
誰に送るわけでもない自己満足の感想が、映画だけでなく、ドキュメント番組を見た時や感動した時にドンドン下書きに溜まっていく。
下書きを書きながらとりあえず外に出て、なんならその辺を散歩しながら、うまい煙草を楽しむ。映画館を出た後、無敵感に包まれるような映画が好きで、そういう映画は見終わった後の煙草がうまかった。
単に煙草を吸ってる描写に操られてるだけかもしれないが、そんなことはどうだっていいのだ。
映画は見終わった後も自分を自己満足に浸らせてくれる素晴らしい表現で、それは今も変わらない。
だから訳が分からない映画はそれはそれで今も良いもんだ。
ということを思い出させてくれてありがとう。
こいつぁ、いつかの夏
一年ぶりの入道雲。
堂々と、くっきりと、ワクワクさせやがる。
この写真を撮った時、左の道には麦わら帽子の女性、右の道には浴衣を着た中学生くらいの女の子が2人歩いていた。
2組の奇跡を画角に収めるため、よっぽど少し下がって撮影しようかと思ったけど、俺は一体誰なんだ?と苦笑い。
その後。
ピーカンの後に夕立とはまた夏らしい。
夕景。
晩御飯の匂いと子供たちの声。
何度体験しても「夏がきたな」の感慨は特別な気持ち。
今年の夏も最高の幕開けにありがとう。
カーテンズのインタビューを終えて、満を辞して編集作業。
さぁさぁ。
子供のころ、兄が部屋で聞いていた時はピンとこなかった音楽と夏になると再会する。
あの人は本当に耳のいいリスナーだったなぁと思いしる夏。
- アーティスト: かせきさいだぁ≡,加藤丈文,渡辺慎,武井良人
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1996/09/01
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (61件) を見る
一度でいいから見てみたい
なんとなく神社に行きたくなって近所までチャリをこいだ。
「茅の輪くぐり」という無病息災を祈願する催しが行われていたのでくぐりまくる。
しきたりにはやり方があって、まず左から左へ一周。
次に右から右へ一周。
最後にもう1度左から一周してそのまま拝殿するといいらしい。
無病息災になれました。ありがとうございます。
久しぶりにくると神社はやっぱりいいなぁという心。
落語家の桂歌丸さんの訃報がネットニュースに流れてきた。
笑点で楽太郎さんのブラックないじりと対決する姿が思い浮かぶ。
化石集めが趣味だったという歌丸さん。
いじってくれと言わんばかりの趣味だ。
伊集院光さんがたまに話す落語家時代のエピソードに歌丸さんの話が出てくる。
大御所が勢揃いする笑点の楽屋では若手が常にピリピリしたムードになっているという。
そんな中、歌丸さんが煙草を取り出そうものなら瞬時にそこにいる若手が一斉にライターを点けて差し出す。
「俺を燃やす気かい?」
一気に楽屋の空気が爆笑の中で和らいだという。
twitterにも書いたんだけど、桂歌丸さんといえば思い出す話がある。
これも伊集院光さんのラジオで聞いた話で、伊集院さんが三遊亭楽太郎さんの元に弟子入りして間もない頃、初対面の挨拶をした際に言われたという
辞めるんなら今辞めな。やるんなら生涯やんな
という言葉。
後のラジオ対談でもそのことに触れていたけど、新しい人には会うと言うようにしていたという。
とてもシンプルでいて、背筋の伸びる言葉だ。
ここでもまた「続ける」ことについて考えさせてもらった。
合掌
NHK CD 桂歌丸 至芸 特選落語名演集 CD8枚+DVD1枚セット
- アーティスト: 桂歌丸
- 出版社/メーカー: NHKサービスセンター
- 発売日: 2016
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
現代のトランプマン
同世代の人なら「なるほどザ・ワールド」のトランプマンに驚いた人も多いだろう。
と、思ったけど、記憶を辿ってもほとんど覚えてないな。
テレビだと前田知洋さんのクロースアップ・マジックに強烈に驚いた記憶。
早速見て頂きたいのがYUKI Yanagawaさんのマジック。
氏はカナダ在住のプロマジシャン。個人的に関西弁がいい感じです。
美しい指さばきでもって様々なマジックのやり方を【初級】【中級】【上級】に分けて解説してくれている。
ポンチさんという有名なマジシャンユーチューバーと絡みがあってからサムネが攻撃的だったり、釣りっぽい見出しが多くなった気がするのですが、内容は至って紳士的です。
ポンチさんの動画も紳士的ですが、下ネタ多めです。おもろいですが。
いろんなことをして再生回数を伸ばす努力を皆さんされておられる。
yukiさんの動画は「マジシャンに向けて」作られているので、「リフル」や「ブレイク」といったマジックの専門用語の解説はほぼされていない。
されてないんですが、マジックの動画って流し見しててもちょっとやりたくなってきません?そうなると用語の意味も勝手に入ってくると思うんだ。
単純に「デック」とか「ミスディレクション」とか、言ってみたくなるから意味を知ろうとするってのもありますね。
今も手のひらにカードを「パーム」した状態でコレを書いてるし。
YouTubeではマジックの種明かしをしてる動画が沢山あって驚く。
食い扶持のタネを明かしていいのかな?と思うけど、よく考えたら本とかDVDも出てるし、1回見たからってそのマジックのタネを全部覚えてられるわけがない。
そしてなにより見たからといって、マジでトライする人は極めて少ないのだろう。
音楽なんかも今では結構細かい作曲風景を解説付きでアップしてるモノも多いが、どれだけの人が参考にして実行しているかを思うと。
寝る前には忘れてるやろうしね。
こういった動画はプロを目指す若者のスキル向上は勿論、既にプロとして活躍している人達にとっても、なんらかの気づきみたいなものに役立つのかもしれない。
それなりに経験を積んでる人でも改めて教えてもらうと「あー、そうやる方が良いね」的なことって結構起こりうるものだ。
ひとつのことを続けていると方法論や道筋が頭打ちになったりして、モチベーションが下がっちゃう経験をした人も多いんではないか。
そういう時に違う角度でモノを見せてくれる人の存在ってありがたいと思うんだよな。
マジックは人が「わーっ!」て驚いて、笑顔になる、楽しむ、が現場ではゴールだと思うんだけど、そんな素晴らしいことってないと思うんです。
どんな仕事も人が笑顔になるとか、感情を動かすことが一応のゴールになってはいると思うんですが、用意するものが少ないと、よりスゲーとなっちゃう。
その観点から、全ての職業の中でコメディアンとマジシャンを尊敬している私が、スモークです。
コックさんとか、もちろんミュージシャンもスゲー!ってなるんですけどね。
トランプマンの超不思議カードマジック―基本テクニックから驚きの大ワザまで!
- 作者: トランプマン
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
スーパークロースアップマジック 前田知洋 奇跡の指先 [DVD]
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
クレイジーころころガイズ
最近YouTubeで世界の滑り台、ウォータースライダーの動画を見てヒヤヒヤしている。
いつからかパルクールの動画がオススメに表示されるようになった。
移動動作を用いて、人が持つ本来の身体能力を引き出し追求する方法。
とある。
聞いたことのない人からすれば「新しいスポーツかな?」って感じだろう。
コレは見るのが早い。
特殊部隊のようにビルからビルへ飛び移る様はありきたりな言い方をすれば忍者。
忍者も特殊部隊みたいなもんか。
彼らはstrorro(ストロウラー)というパルクールチームで、調べると日本でも人気のチームみたい。
これだけの離れ業をやってのける彼らは各国でも人気で、ロナウジーニョと共演しているビデオもあった。
街中をアスレチック施設のように跳ねまわり走り回ってスリリングな映像を見せてくれる。
プロモーションビデオのように短い動画と、そこに至る過程を見せてくれる動画とがたくさんアップされているので興味のある方は是非。
一人称視点の動画は「GoPro」というカメラにマウスピースをつけて口にくわえて飛び回っている。臨場感あふれまくりの動画。
ビルの高所すれすれの映像は思わず声が出る緊張感。
高所恐怖症の自分からすればクレイジーの一言。
しかし格好良い。
これらの動画を見た世界中の子供たちは必ず真似をして怪我したり、大怪我したりしていることだろう。
スケボーの動画なんかでもよく見る光景だけど、地域住民とのバトルも結構頻繁にあるみたい。
基本勝手にビルの中に入って屋上から屋上へ飛び移っているので不法侵入になるのだろう。てかこんな謎の集団に注意しに行くん嫌やわ。
ストロウラーの日本での勇姿も是非チェキラって貰いたい。
冒頭の「今回のハイライト的」な場面はまるでメタルギアソリッドの世界だ!
インターネットは面白い。