出雲の国へ
神信心に熱心な人間ではないけれど、神社仏閣は好き。
神社の為に大きく敷地を用意されている感じが、高野山と似たような異様な雰囲気を演出していた。
巨大な鳥居と石柱というのか、「出雲大社」の表札にカマされる。
境内に進むと駐車されていた出雲大社専用の消防車。
万が一の際に、狭い通路を通ってやって来る時間を考えると、木造への配慮としてとても重要。
神社は境内に入ると清々しい気持ちになる場所が個人的には多いのだけど、出雲大社は清々しさと、初詣みたいなハッピーな空気が溢れていた。
古くから残されている建物は神社好きでなくとも見ごたえのあるものでした。
お土産コーナーに見つけた懐かしい物。
小学校の修学旅行で行った伊勢志摩で100円で買ったやつ。
20年ほど経った今も、押すと凹む。
例のやつ。
ゴツいぞ。
この日は出雲大社を最後に残して、時間の許す限り神社を巡り、拝み倒し。
八重垣神社では、鏡の池占いを体験。
池に浮かべるとあぶり出しのような文字が浮かぶ。
鏡の池に専用の紙と10円か100円を置いて、15分以内にこの紙が池に沈むと大丈夫!って事らしい。
3分くらいでスイ〜っと沈んでいく紙を見ながら、昔の人も色々考えるなぁと苔むした境内に喜ぶ。
堂々の男根崇拝。
出雲大社周辺は縁結び系の神社が多かった。
夫婦仲や子宝関係に特化した八重垣神社には木製や石製の男根が転がっていた。
康平君が調べてくれていた「ふなつ」という蕎麦屋さん。
忠犬が「ク〜ン」と泣きながら人気店の中のご主人を待つ。
うま蕎麦。
蕎麦湯までしっかり堪能。
お店を出る頃には表に売り切れ御免の看板が下がる。
蕎麦を食べだした頃に終了していたので食べれて良かった。
神魂(かもす)神社では自然と、時代の付いたお社が。
カミキリムシが蠢いている。
近くで見ると卵管を伸ばして産卵中だった。
恵まれとる。
美しい自然。
強そうな野球部の兄ちゃん達が練習を終えたのか、我々が石段を登っている横を歩いていた。
野太い「こんにちわー!」の声。
国宝の敷地内でセックスの香りがした。
境内真横に高校があり、「お参りに来た人には挨拶を」の教育がされてるらしいのだが、最初によぎった女の子が「キンチョー」と確かに言った。
「ん?」と思いつつも、皆なんとなく「こんにちわ」と言っておいた。
皆、「キンチョー」と聞こえていた。
この後に行った佐太神社は残念ならが全面修繕中・・。
この日は最後に康平君の知り合いの島根のミュージシャン多久和さんと酒宴。
だいぶ酒を飲んで熱い話が舞っていた。
日付の変わる頃に島根を出て、朝方に大阪へ到着。
ちょうど24時間程の旅で心地よい疲れ。
良いことがあったら嬉しいな。
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