傾奇者
連日の寒さがパタッとなくなり、アイスコーヒーがよく出る1日。
京都方面では雪かきで死者が出たそうだ。
体がまたゆがんできているのを感じる。
また、というのは一度整体に行ってそれらを直したことがあるからだ。
椅子に座るときは左に傾き、立っていても必ず重心が左右どちらかに傾いている。
通っていた整体では「叩く、揉む」という行為を禁止していた。
施術も体を少し触る程度で、素人には一体何をしているのか分からないけれど、たかだか10分ほどで鏡に映る体は真っ直ぐの軸が入ったようにピンとしているのだ。
ビフォーアフターを確認する度に「ほー」と賞賛の嘆息を漏らしていた。
また、北斗の拳かドラゴンボールのピッコロさんのように首や指の骨を鳴らす事を硬く禁止していた。
理由は整体師さん曰く、1回の「ポキッ」で体に与える影響は結構なモノらしく、1回ポキッとやる度に体は少しづつゆがんでいくという。
肩こりや腰痛でも「痛いところを患者が教えて、そこを揉んだり叩いたりというのは、誰にでも出来ることで、なぜそこが痛いのか、違和感があるのかを分からずにやっている人が多い」ということも仰っていて、不思議な施術をうけた後に聞かされると説得力が増したのを覚えている。
整体に通っていた頃から2年程経って、また体が見事にゆがんできている。
最低でも1月は通い続けなければならないハードルが、ママチャリしか持ってない自分には実質的、精神的距離があるけど、また通おうかなと思うくらいわかりやすく傾いている。