寝とぼけビーバー
元旦とは別の馴染みの神社に出向き、おみくじを引いたり、お守りを買ったりする。
長い列を作って石段をヨチヨチ登る人の群れに紛れながら、かつて家族らと初詣に行っていた時分を思い出した。
ダラダラ並んでる時間がアホらしくて、夜中に1人で初詣を済ますようになっていった。
お詣りを済ませた頃、煙草が切れてることに気付いて自販機を探すとハイライトを発見。
久々に買ってみる。
赤い紐テープまで含めて格好良いジャケット。
煙草が250円なんかで売られていた時代から、現在に至ってジャケットに大きな変化が無い煙草は少ない。
ハイライトも少しは変わったのかもしれないけど、パッと見た感じは昔のままで、堂々とした風格がある。
最近ハイライトをてんで見かけなくなったように思うのですが、買える所が減ったのだろうか。
その場では本気でそう思ったけど、書いてる側から喫煙者は自分の吸ってる煙草のある店や自販機に集まる習性があるので、単に目に入っていないか、吸い寄せられる場所に無いかの二択だと理解した。
俺は一体何を書いてるんだ。
頭がいつもの25倍ボケている。
ハッと気付くと仕事の30分休憩中、机に突っ伏したが早いか1時間寝ていた。
両腕が痺れ、線虫が這いずりまわったような型が顔にまでビッシリ。
幸い店は暇で、人格者のバイト君は笑って見守ってくれていた。
たまにやる。
ごめんごめんすいませんと終業30分前に帰宅して頂くことに。
ちっちゃいオッサンは今年こそ寝坊がキッカケで無職に追いやられるかもしれない。
それは、多分笑えない。
ジャッジが下る日にお守りも糞も無いのである。