-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

日が昇った

 

土曜日から気温がちょっと上がるそう。

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マイナス1度の大地から帰宅。湯船につかろう。

 

1982年つかこうへい作品、深作欣二監督演出「蒲田行進曲」を見た。

落ち目の俳優倉岡銀四郎こと銀ちゃんの世話役に徹し、横暴の限りをヘラヘラ笑顔で受け止めるヤス。ある日銀四郎から「小夏のことを頼む」と女性を押しつけられる。

こういった親分子分の古典的な人間関係は今も生きてるのだろうか。パワハラを主軸にハラスメントのフルコースを振る舞う銀ちゃん、全力で受け止める小夏、ヤスの三者三様にキチガイじみた動向を正直「アホちゃうか」と付き合いきれずダラっと眺めていたはずが、一緒に落胆し、目を覆って、チョキで覗いて行く末を出歯亀になって見つめる自分に気がつく。静謐な緊張感とこれまでのフラストレーションがマックスに達したラストシーンで唐突にこの世界観から解放される。自己犠牲で愛を乞う姿をスクリーンで見せていた無名の大部屋俳優の哀愁が立ち消え、現実が映画からドッと漏れ出す。脳内はシリアスなまま、呆気にとられる観客を笑顔と拍手で迎え入れる全キャストの朗らかな素顔に鳥肌が立った。ホラー映画に近いカタルシス

 

youtu.be

鳥肌実さんのネタで「松坂慶子しか認めません」と聞いててどんな人か気になっていたけどすごい美人。映画を見るまで主役の風間杜夫さんをジュリーだとばかり思っていた。

 

坂本龍一さんのライブ動画「async」をNetflixに見つけ流しながら過ごしている。美しいメロディといろんな音が鳴っている心地良いアルバム。演奏しててすごく楽しそうな理想のライブだった。人数限定で行われた観客が少人数なところも良い。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!