コーラス隊は前へ
3回目のワクチンを注入。
1回目、2回目共に無症状だったが、今回は爆裂しんどい。インフルエンザに罹った時を思い出す辛さ。汗だくなのに悪寒がする。つら。
子供の頃に父親が性犯罪を犯し、他人から後ろ指を刺され石を投げられる暮らしの末に一家離散。中学卒業以降、日雇い人足として働く北町貫多。繰り返す日々を酒と風俗で消費する。唯一の趣味は読書。ある日、日雇い人足として専門学校に通う日下部正二がやってくる。2人は同い年で会話するうちに交友がはじまった。
持たざる者の呻きを聞くような作品。原作に比べてぎゅっとなってるところ、描かれていない所、オリジナルキャラなど、気になるところはあるけど、3人の男女が冬の海ではしゃぐシーンが良かった。生き方を誰からも教わることが出来なかった貫多の悲劇が、淀まないように生きることを諦めさせる。
昨今「原作とは違うものとして見る」ことは、原作があるほとんどの作品に通じていることで、もはや「そういうもの」だとハナから決めつけるくらいで見始めたのが良かったのかもしれない。森山未來さんは今作のために三畳一間のボロアパートに住んで役作りをしたそうだが、一点の曇りもなく駄目で最高だった。日本は駄目な人を隅に追いやる、排除することに決めた国で、無いことにされているダークヒーローのような北町貫多の魅力が最大限カウンターパンチ的にグッとくるのだ。ダルそうにハイライトを吸い、死んでないから生きてる貫多の表情の腐り方に脱帽した。そんな男にも稀に起こるささやかな幸福を全身で喜ぶ姿にはちょっと泣きそうになるほど。社会不適合者ってすごい悪口だと思うけど、訳あって適合できない子供たちの人生も続いていく。それはとても酷な道のりであることを見る映画だった。
北町貫多とはずっと友達ではいられない気がする自分の中の驕りみたいなものが表出する。
アラブあたりの大金持ちがゴルフ場みたいな広大な敷地で飼ってる虎やオランウータンの動画を眺めている。オランウータンが自分で石鹸を使って体を洗い、シャワーを手に持って洗い流す姿に漫画なら目玉が飛び出るくらい驚いた。ストローでジュースを飲む姿に興味津々。猿から進化したことをしみじみ思う。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!