-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

視野がマイルス

 

ストレッチ中、家の中が寒すぎて身体が伸び悩む。

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しかし焦らず、血流を意識してじっくりの20秒。

 

2007年荻上直子監督作品「めがね」を見た。

携帯の電波が届かない南の島にプロペラ機でやって来たタエコ。「たそがれる」くらいしかやることがない島で、頑なだった心が徐々にたわんでいく。

タイトルの「めがね」に意味はなく、タイトルが決まってから役者全員にメガネをかけさせたとか。明るくのんびりしてるのに、時折ホラー映画みたいな不気味さがフワッと漂う不思議な作品だった。美しい与論島の自然と市川実日子さんに見惚れた。市川さんが変わらず綺麗。

ワケありそうな主人公タエコが何故この島に来たか最後まで明かされることはない。タエコのこれまでとこれからの間にたまたま島があったかのようだ。目的は隠されているのか、初めからなかったのか、タエコにも分かってるような分からないような。ハッキリしてないことを、ハッキリさせないまま映画を終わらせることの好悪はさておき、それは身の周りにある当たり前でリアリズムのようにも感じた。説明しすぎない見せ方による想像の余白は、そのまま分かりにくさにも通じてしまうが映画を大筋で理解することはできるし、2回目以降に新たな発見がありそう。登場人物の素性も微妙にボヤけたまま映画は進み、回収しない謎を重ねていくあたり「かもめ食堂」とは違う違和感はあったけど、良くも悪くも気にならないのはキャラクターのゆるさがそうさせるのだろうか。

 

youtu.be

オシャレな宿舎、おいしそうなご飯、ヨーロッパ映画のような雰囲気。お気に召さない人がいるのも分かる。

 

簡単手軽な麻婆豆腐に今日も助けられています。映画について書かれてるブログを数件見たが「登場人物が全員死んでいて、死後の世界から成仏していく様子を描いている」という考察を読み、ホラー映画の気配を感じてたこともあって納得してしまった。面白い見方があるもんだ。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!