-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

heavy breathingを聞かせて

 

3口食べたい。

不味いんかなぁ。

 

2014年レニー・アブラハムソン監督作品「フランク」を見た。

 

いまいち才能はないけど音楽作りを楽しむサラリーマンのジョン。たまたま出くわしたバンド「ソロンフォルブス」のライブに飛び入りで参加することに。演奏が始まると奥から顔の描かれた、デカい被り物のボーカルが現れ、おもむろに詩の朗読を始めた。イギリスでカルト的な人気を誇ったコメディアン、フランク・サイドボトムをモデルにしたコメディ。

 

明るいやつを想像してたけど根暗サイドのユートピアが描かれていた。以前も漫画雑誌の「ガロ」っぽい世界観の映画があったけど、この映画もそうかもしれない。フロントマンの才能を信じて前衛的な方向にバンドが進んでいく過程に起こる興奮を映像化。特定の人には輝いて見える暗さが前衛バンドらしくて好きだ。大槻ケンヂ著「グミ・チョコレート・パイン」等に出てくる”自分BOX”というバンドは編成がだいぶ違うけど、こういう奇怪さを想像していた。中盤、実在する海外フェス「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)」出演の辺りは時間的にドラマ不足だが、漫画「BECK」的なワクワクもある。この映画の最後をどう見るのかでその人の歩んできた道が少し見えそう。

 

レビューを見ると酷評してるものが興味深かった。音楽的素養のある歴戦のバンドマン、演奏者、作曲者からすると「こういう勘違いバンドいるよな」「80年代でそういうの終わってるから」となるようだ。下手くそが前衛風に逃げてるだけだ!とご立腹の様子。よく分かる。変なこと、気をてらったことをして注目を集めようとする人はいる。分かってくれる人が少ないことをするのだから、わざわざの批判を受けることも予測される。しかし変だと言われる音の愛し方を言語化できる、変なことと関わりの深いバンド、音楽家も実在する。「ソロンフォルブス」のメンバーはそれができるだろう。しかし飛び入りのジョンは違った。もっとこうすれば見てもらえる、好かれるとフランクを説得するのを黙って見てるバンドのリアルさ。

 

現代人が心地よく感じるコード進行や周波数はとっくに解明されているんだろうけど、セオリーや法則を無視した変な音楽は必ず生まれてくる。同時にそれらに熱中する人も後を絶たない。特殊な音楽を理解できる人間だと偉そうにしたいとか、そういう人もいるけれど、なんだか分からないけど良い、分からないから好きとか色々あるのだ。その日たまたま特殊な周波数をキャッチした人が、妙に心を揺さぶられる変な音楽にハマっていく。

 

dime.jp

 

youtu.be

またもジェイク・ジレンホール絡みになってるとはつゆ知らず、ジェイクのお姉ちゃんマギー・ジレンホールが嫌〜で変な女を好演している。

 

月1の歯医者へ。いつも予約した日を忘れていて、診察券を見ると当日1時間前なんてことがよくある。今日は雨も降ってるので傘をさしゆらゆら向かう。胸トレの極意を新たに教わり肩関節の痛みがゼロに。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!