ソリティアグッズ
肩の筋トレが調子いいと特に嬉しい。
菓子を思う存分、貪りたい。
2000年ウォン・カーウァイ監督作品「花様年華」を見ました。
1962年香港。同日に同じアパートへ引っ越して来た2組の夫婦。仕事で留守にしがちなお互いの伴侶が不倫関係にある事に気づいたチャウとチャン。思惑を胸に、既婚者同士の切ない恋を描く。同監督作品「欲望の翼(1990)」の続編であり「2046(2004)」の前編とされている。
退屈だった。見せ方、構図、絵の持つ力を引き出すシーンが格好良かったのだけど、遅々として進まない物語はもどかしく、代わりになにか起こるかと思うが、おばちゃんとおっさんが徹マンしてるくらいで何も起きない。何も起きない日常と、揺れてるだけの心をじーっと撮り続け、それをこちらもじっーと眺める。いやまぁリアルなんだろうけど・・と下世話な気持ちがくすぶる1時間半でしたわ。
開始から2年ほど経った気がした30分経過後、お互いの妻、夫の持ち物から疑念が生まれ始め本編がスタートする。するのだけど、これといって進展もなく、浮気をしてるお互いの夫妻にクローズアップするわけでもない。お互いの夫妻に関しては顔も映らない。まぁ最後にはなんなりとあるだろうと、展開がない事に慣れすぎて、いつか展開があることを期待してしまう。こうなると何か起きてくれないと納得出来そうにないのだが、残念ながらトニー・レオンがクチャラーであるということしか分からず、本当に何も起きなくて泣き笑いバク宙。
ラストでカンボジアのアンコールワットのシーンが唐突に差し込まれ、トニー・レオンが寺院の壁の窪みに何か囁いているが聞こえない。「昔の人は秘密を木のウロに囁いた」という会話があったけど、聞こえないので何を囁いてるかは想像するしかない。昔を引きずり行動に出られず、情けないのは男ばかりということだろうか。カンボジアであることにも意味があるのだろうけど、この頃には正直もうどうでも良かった。「欲望の翼」が予想以上に面白かったので期待値が上がりすぎたようだ。好きでここでも紹介する日常系の作品も、何も起きないとはいえ、細かく何か起きていることが分かるようにしてくれてるのだなぁなどと思った。
トニー・レオンは中川家・剛、杉本哲太、三島由紀夫あたりの顔をしている。
この映画は本国で沢山の映画賞を受賞し、カンヌ、モントリオール、ヨーロッパなど海外でも非常に高い評価と共に主演男優賞などを受賞しているそうだ。人が称賛してるものが自分に合わないことなんて生きてれば幾らもあって、こういう時に自分は何が好きなのか分かるのでそこにフォーカスしたい。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!